りぼら

公益財団法人日本対がん協会・
特定非営利活動法人日本キャリア開発協会 共催

後援:厚生労働省・文京区・社会福祉法人文京区社会福祉協議会

がんになった後も幸せに働き・生きる
「誰もが安心して、自分らしく働き、そして生きる社会を実現すること」 これがわたしたちの願いです。
自分のため、そして、誰かのために、
がんになったあなたの経験を社会に活かすことについて、
このイベントを通じて、一緒に考えてみませんか?

がんになったからって自分をあきらめない

かけがえのない時間の重みに直面したからこそできる
仕事、生き方がある

がんになる前より、やりたいこと、夢中になることが増えてきた
欲張ったっていい

働ける幸せ、がんになったからこそ発揮できる“自分”をみてみたい
新しい自分に夢を託そう

“りぼら”が
自分らしい働き方や生き方について思いを巡らすあなたに
届きますように

“りぼら”に参加したばかりのころ
「先が見えない」と、もがいていたその人は
プログラムの最後に、こんなふうに笑顔で語ってくれました

“りぼら” は治療と仕事の両立を支援します
―個人と企業それぞれの想いをつなぐ―

あなたのモヤモヤ、この中にありますか?
病気になった後も自分らしく働ける社会に向けて
りぼらはその架け橋となります

がん経験者個人
(経験を活かす)

  • まさか、私ががん!?
    仕事どうしよう・・・
  • 会社や同僚に
    迷惑かけたくないから
    仕事辞めようかなぁ…
  • がんっていったら
    可愛そうな人とか、
    特別扱いされるのかなぁ
  • 体力も
    仕事のブランクも
    取り戻せるかな?
  • 病気のこと言わないで
    再就職しても大丈夫かなぁ…
    言いたくないなぁ…
  • 病気のこと誰にどこまで言えばいいのかなぁ…、
    言わなくてもいいかなぁ…
  • 治療しながら仕事を続けられるかなぁ…
  • 復職してみたものの前のようにはいかない。
    副作用や後遺症のことわかってもらえるかなぁ…
  • 治療に専念して、と上司は言うけど、同じポストに
    戻してくれるのかな?評価はどうなるんだろう?
リボらとは?
(患者向け)

「りぼら」について(就労移行期にいらっしゃるがん患者の皆さまへ)

りぼらは、就労移行期(治療が一段落して、就労可能となった時期)にある患者さんの「心の準備」を支援するプログラム

すべての人に終わりがあるからこそ、いまの自分を生ききること(=ありたい自分を生きること)に大きな意味がある。
「りぼら」は、がんサバイバーの働く・生きるを応援するために、NPO法人日本キャリア開発協会(JCDA)が運営するキャリアセミナー×キャリアカウンセリング×しごと体験を組み合わせたオリジナルプログラムです。

がん治療が一段落して、そろそろ働かなきゃ・・・
だけど、前のように動けるかな?まだちょっと自信ない・・・
これからのことに不安なるのは自然なことです。

その一方で、がんになったからこそ、自分らしさを大切にして、誰かの役に立てたら・・・そんな思いを心の奥に秘めている方も多いのではないでしょうか。

そこで、大切になってくるのが、“準備と作戦”です。
自分がどうしたいか、どうすれば働けそうかを考え、準備するために、キャリアカウンセラーというキャリアの専門家が伴走します。

さらに、企業のお仕事をボランティアで体験することで「働く」リハビリをしながら、「働ける自信」「働く自分」を取り戻していきます。

これが、ハビリボランティア「りぼら」。「りぼら」とは、私たちが生み出したことば(造語)です。

たとえばこんな風に不安になった時など

  • 前と同じように働けるのだろうか?
  • どのタイミングで仕事に戻れるのか?
  • どうやって周囲に伝えよう?

もう一人で悩むのはやめませんか。

「りぼら」は、あなたが社会に踏み出す、きっかけ・場を提供していきます。

りぼらから巣立っていった方が、
「ありたい自分を見つけ、生きるヒントを見出せたと」と話してくれました。

いつのまにか「りぼら」が、自分にとって居心地の良い空間となり、
飾らない自分を表現し、異なる価値観を持った仲間とも融合し
その先で、新しい自分に出会えたのだと。
そして、かけがえのない仲間の力に感謝していると。

まずは、
「誰かのために」ではなく ”自分を生かす”ために
“りぼら” で最初の一歩を踏み出しませんか?

その行動は次の誰かのためとなり
「がんになった経験を社会に活かす」ことに繋がります。

りぼらの詳細はこちら

企業
(就労の環境を整える)

  • がんの知識はないけど
    協力、支援できることって
    あるのかな?
  • 小さい会社だから
    休まれると困るなぁ
  • 制度があっても
    使ってもらえない…
  • 両立を応援したいけど
    どうすればいい?
  • 働けるというけど
    本当に働けるの?
    見通しがわからない
  • これまで頑張ってくれた社員が辞めてしまいそう
    辞めさせたくない…
  • どこまで聞いていいか遠慮してしまう…
  • どこまで仕事を任せられるんだろう?
  • 治療と仕事の両立支援がうまくできてる企業ってあるのかな?
    どうやってるんだろう?
リボらとは?
(企業向け)

「りぼら」について(中小企業の経営者、管理者の皆さまへ)~治療と仕事の両立支援推進や健康経営について、一緒に考えてみませんか?~

「がんになる、と分かっていて入社したわけではない」
これは、あるがん患者さんの言葉です。

「治療はどうなるの?」とか「働けるの?」と会社の人から聞かれたけれど
正直・・・私だってわからない・・・これからどうなるのか、わからない。

そんな時、もしも会社の人から「一緒に考えよう」と言ってもらえたら・・・
暗闇の中にいるときに、そんな風に言ってもらえたら・・・

大切な人財を守り、活かし続ける経営者、管理者の皆さんの願いに応えたい。
「りぼら」は治療と仕事の両立を実現するお手伝いをするプログラムです。

キャリアセミナー×キャリアカウンセリング×しごと体験

この3つを組み合わせたNPO法人日本キャリア開発協会(JCDA)オリジナルのプログラムであり、がん患者の働く・生きるを応援します。

がんの治療をしながら働くことが、当たり前となる時代

生涯で、二人にひとりががんになると言われています。
年間100万人の方々に、新たにがんが見つかっています。
そして、そのうち3分の1が、20歳から65歳までの「就労世代」であると言われています。
平成28年12月に改正・施行された「がん対策基本法」では、
「がん患者が尊厳を保持しつつ、円滑な社会生活を営むことができる社会環境の整備」
という文言が盛り込まれています。

誰もが安心して、自分らしく働き、そして生きる社会を実現すること
そのために 「りぼら」 は、がん患者の就労移行前の“心の準備を支援”するとともに、誰もが安心して働ける社会の実現のため、中小企業の“治療と仕事の両立推進”に向けた取り組みを支援します。
つまりりぼらには、「患者支援」と「中小企業の取り組み支援」のふたつの柱があるのです。
*「りぼら」は2020年3月に日本対がん協会の休眠預金活用事業(金融機関の「休眠預金」を社会貢献に使う法制度)に採択されたプロジェクトです
そんな りぼら の全体像をお伝えするとともに、私たちキャリアカウンセラーと出会っていただき、そしてほんの少しの時間ですが対話を通して分かち合うことで、りぼら の雰囲気を感じていただくイベントです。

働く世代のがん患者就労支援イベント 「がんになった経験を社会に活かそう」~自分のため・誰かのため~

イベント概要

開催日時 2021年11月23日(火・祝) 14:00〜16:30
会場 Zoomを使用したオンライン・イベント※
テーマ 自分らしく生き、そして働き続けるために
対象 働く世代のがん経験者
*治療が一段落し、就労(復職や新たな就職など)を考えはじめる時期に差し掛かっている方
*治療と仕事の両立を始めたもののモヤモヤを感じている方・・・など
中小企業の経営者、管理者の方
*治療と仕事の両立や、健康経営への取り組みを意識されている企業の方々
参加定員 100名
参加費 無料

PC環境(Windows・Mac)での参加を強く推奨します。
スマホ、タブレットでご参加の場合、状況により視聴環境や機能に制限がでる可能性が考えられますので、PC環境と同じ状態を保障できかねます。
あらかじめご了承ください。

イベントへの参加申込

お問い合わせ

がん経験者をサポートしたい職場の方、医療従事者の方、ご家族などで、
本イベントへの参加を希望される場合は、こちらからお問い合わせください

昨年のイベントの様子

プログラム

14:00〜16:30 (13:30より入室可、13:45集合 オリエンテーション開始)
  14:00 1.オープニング
○主催者あいさつ
14:10 2.「はじめまして!」トーク
~5名程度の少人数でお話しをしましょう~
14:20 3.私にも、うちの会社にもあるかもしれない!
~治療と仕事の両立 あるあるばなし~
14:40 4.りぼらのご紹介
~りぼらの概要&修了者の経験談~
15:15 休憩
15:25 5.治療と仕事の両立支援を推進、支援する
~わたしたちの物語~
対談
株式会社松下産業 代表取締役社長 松下和正様
特定非営利活動法人日本キャリア開発協会 理事長 大原良夫
15:55 6.りぼら しごと体験 に協力して
~わたしにとっての“がん患者と働く”経験~
インタビュー
株式会社松下産業 ヒューマンリソースセンター長 齋藤朋子様
特定非営利活動法人日本キャリア開発協会 春原洋子
16:20 7.自分のため・誰かのため 〜わかちあい〜
16:30 イベント終了
16:45 8. 「自分らしく働く」って? 体験キャリアカウンセリング
※キャリアカウンセリングが体験できます
(希望者のみ・事前申込先着10名様限定)
・ご希望の方は、本イベント申込んだ際に送られてくるメールに記載されている申込みフォームにてお申し込みください。

体験キャリアカウンセリングとは?

キャリアカウンセラーと1対1で30分間、オンラインでお話しいただけます。
申し込みされた方には、事前に体験キャリアカウンセリング専用のURLをお送りします。お時間になりましたら、このURLよりZoomミーティングにご参加ください。
進め方などをご説明してからスタートしますので、安心してご参加いただけます。

あなたの経験1つひとつは、
あなたのこれまでの人生を作ってきた大切なものです。
がんになった経験もその1つです。

これからのあなたの生きる・働くに向けてキャリアカウンセリングを体験してみませんか?

<30分無料電話相談を体験されたがん患者さんの感想 (一部抜粋)
孤独感と考えすぎて頭が混乱して疲弊していたのですが、親身に聴いていただき、落ち着きを取り戻せました。自分にはない視点から整理ができ一歩踏み出そうという気持ちになりました。自分の大切なキーワードが明確になったのでそれを指針にして進めていこうと思います。
申し込んだときは、まだ自分はこんなところで立ち止まっていると思うと情けなくなりました。でも、思い切って話してみたことで、漠然とした不安のため無意識のうちに自分に制限をかけていたことに気づきました。
八方塞がりだと思っていましたが、話をすることで視野が広がり、選択肢が広がりました。焦っていた気持ちが減り、病気も含めて自分の人生と思え、自分がどうしたいのか、そして何をすればいいのかがわかりました。できることから始めていきます。

キャリアカウンセラー
キャリアカウンセリングとは?

そもそもキャリアとは何でしょう。スキルや技能、専門性‥仕事にまつわるイメージをされる方も多いのではないでしょうか。
キャリアとは人生そのもの、”自分が歩いてきた道のり”だと私たちキャリアカウンセラーは考えます。
だからこそ、まずは、先のことを考える前に、自分自身についての理解を深めていきましよう。
生を受け、成長期を経て、時を重ね、今を迎えています。
どんな出来事があり、どんな考えをもち、何を目指し歩んできたのでしょう。
今、どんな経験の中にいて、どんな気持ちを抱えているのでしょう?

あなたの経験を言葉にしてみませんか?

言葉にはチカラがあると考えています。
上手に話せなくてもいいのです。
あなたの言葉であなた自身を語ってください。
そこには「あなたらしさ」がギュッと詰まっているのです。 あなたが経験を語ることで、あなたが何に興味があり、どんな能力があり、そして何を大切にしているのか、これまであなたを支えてきた軸となるものやこだわり、特性が見えてくるのです。
それらを総称して私たちは「自分らしさ」としています。
あなたが自分で放つ言葉から「自分らしさ」への気づきが生まれます。

この「自分らしさ」を見出し、そこからあなたのこれから続くキャリア(人生そのもの)を考えていきましょう。
選択肢を広げ、可能性を膨らませ、あなたにとって望ましい未来を期待し、一緒に考えサポートしていくのが私たちたちキャリアカウンセラー(キャリアの専門家)です。

あなたは、キャリアカウンセラーに何を話しますか?何を求めますか?
私たちキャリアカウンセラーは、ただあなたの経験に寄り添い聴くだけではありません。
立ち止まり、思いを巡らすあなたの伴走者となりあなたの新しい道しるべをみつけるお手伝いをします。そんな関りが、キャリアカウンセリングです。

※りぼらプログラムでは、キャリアカウンセラーによるセミナー(4~5回)に加え、個別(1対1)のキャリアカウンセリングを3回まで受けることが可能です。

詳細は日本キャリア開発協会のHPへ こちら

日本対がん協会からのメッセージ

長引くコロナ禍は、がんを取り巻く様々な社会課題に影響を及ぼしています。昨年、がん検診の受診者数は大幅減となり、今年度もコロナ前の水準に戻っていません。受診控えもあいまって、がんの治療にも影響が出ています。また、日本対がん協会のがん相談ホットラインに寄せられる声からは、がん患者が孤立し、孤独を深めていることが伝わってきます。がんは「医療問題」であるとともに、「社会問題」「経済問題」です。生涯に2人に1人ががんに罹患し、毎年、100万人に新たに、がんが見つかっています。そのうち3分の1が、20歳から65歳までの「就労世代」と言われています。
5年前に改正された「がん対策基本法」には、「がん患者が尊厳を保持しつつ、円滑な社会生活を営むことができる社会環境の整備」という文言が盛り込まれました。医療の進歩で、かつては40%未満だった「5年生存率」は60%を超え、がんの治療をしながら働くことが、当たり前になる時代になりました。定年延長や女性従業員の増加、女性特有のがんの増加などは、がんとの共生が必要な従業員は増えていくでしょう。企業にとって、がん対策はますます重要な経営課題となっています。
日本対がん協会は「がんで苦しむ人や悲しむ人をなくしたい」という目標のため、「がん予防・がん検診の推進」「がん患者・家族の支援」「がんの正しい知識の普及・啓発」を重点に活動を続けてきました。昨年から「休眠預金を活用したがん患者支援事業」で日本キャリア開発協会様と一緒に、がん患者の就労移行と中小企業の両立支援推進に取り組んでいます。取り組みを具体化し、推進するドライバーとなるのが「りぼら」です。
「がんとの共生社会」を皆さんとどうつくるか。今回のイベントを通じて、患者・「家族と働く場所との相互理解が進み、職場でのサポートが広がることを期待しています。

日本対がん協会 常務理事 石田一郎

日本キャリア開発協会からのメッセージ

今年度も、日本対がん協会様とジョイントして、「働く世代のがん患者就労支援イベント」を開催することになりました。昨年度の本イベントでは、がん患者の皆さまにご参加いただき、日本対がん協会様の休眠預金活用事業に採択された「りぼら」(就労移行期にあるがん患者の心の準備支援と中小企業の治療と仕事の両立推進支援事業)をお披露目し、多くの皆さまから関心を寄せていただきました。

その後、「りぼら」は12月よりプログラムをスタートさせ、現時点で4期までが終了しており、回を重ねるごとに、がん患者とキャリアカウンセラーが共に創る場として進化しています。(1期=約2か月)

りぼらの運営には、協力企業による「しごと体験」への参画(がん患者がボランティアで就労する仕事の提供)が欠かせません。そしてこの参画を、治療と仕事の両立支援推進のきっかけとしていただくことが、誰もが安心して、自分らしく働き、そして生きる社会を実現することに繋がると考えています。

そこで、今年度のイベントは、がん患者の皆さまと、中小企業の皆さまにご参加いただき、「りぼら」のご紹介のみならず、治療と仕事の両立について共に考え、対話する場といたします。

これまで「りぼら」に参加いただいたがん患者の皆さまの声をお伝えするとともに、「しごと体験」に参画いただいた株式会社松下産業の代表取締役社長 松下和正様、ヒューマンリソースセンター長 齋藤朋子様より、両立支援に対する想いや、経験談をお話しいただく予定です。

お互いの立場からのお話しを共有することで、新たな気づきや、行動が生まれることを願っています。

日本キャリア開発協会 理事長 大原良夫