「わたしたちは「何者か」何のために生きるのか~社会の未来を共につくる~」をテーマに、会員の方に限らず、一般の方々にも開かれた形で、300名以上の方々にご参加いただきました。
オープニング
① 軌跡をたどるオープニング動画
オープニングは動画からスタートしました。JCDAという組織が、どのような思いから始まり、どんな時代を背景に歩んできたのか。立ち上げに至る物語と、発足から現在に至るまでの軌跡を丁寧にたどりながら、参加者自身にも「その頃、自分は何をしていたのだろう」と、ふと立ち止まって振り返ってもらいたい。この映像は、JCDAの歴史を紹介するだけでなく、一人ひとりの時間や経験を重ねながら振り返っていただくことも想定して制作したものです。
② 佐々木理事長による開会の言葉
続いて語られたのは、佐々木理事長による開会の言葉でした。25年の歩みを振り返り、JCDAが多くの人の思いや実践に支えられてきたことへの感謝が、静かに、そして率直に語られました。キャリアという言葉がまだ一般的でなかった時代から掲げてきた志は、会員一人ひとりの人生の積み重ねとともに広がってきたものです。「わたしたちは何者か、何のために生きるのか」。この大会テーマを起点に、対話を通して未来を共につくる。その呼びかけとともに、大会は新たな一歩を踏み出しました。
③ 立野会長による講話
立野会長が登壇し、協会の25年の歩みを振り返りました。特に、設立当初に掲げた「キャリアカウンセリングの機能を社会システムとして具体化する」という志。その思いは、様々な困難があっても、「まっとうにやり続ける」ことにより乗り越え、確かな手応えとして実を結んだことが語られました。
講話の後半では、義務教育へのキャリアカウンセリングの導入、そして定期健康診断のように誰もが自分のキャリアを振り返り、定期診断を受けられる「キャリアドック制度」の本格的な推進という、二つの大きな未来像が示されました。会長のまっすぐな言葉に、会場は大きな拍手で応えていました。
メインセッション
ここからは、ワーク・パネルセッション・動画視聴を織り交ぜて、進行しました。パネルセッションでは、パネリストが、ご自身の経験を語り、ライブのやりとりで深めていきました。参加者がパネリストの経験を聴き、心を動かしながら感じ、考えることで、ご自身について内省し、対話をすることを目指し、皆で場を創っていきました。各自が胸襟をひらき、その場限りの語りを紡いでくださったため、当日のパネルセッションの動画はご覧いただけませんことをご了承いただければと思います。
原 博子 氏
(JCDA認定CDA養成講座インストラクター)
- 坂口 洋 氏
さくら国際高等学校 キャリア教育部 部長 - 古川 明美 氏
NTTアドバンステクノロジ株式会社
EX戦略室 HRエンゲージメント部門 TM担当 - 松永 美佐寿 氏
キャリア・ダイバーシティ専門相談員 - 佐々木 好
日本キャリア開発協会 理事長
水野 みち 氏
株式会社日本マンパワー キャリアドック事業本部長
パネルセッションでは、「私たちの取り組みとその背景にある物語」をテーマに、4名のパネリストがそれぞれの実践や現場での経験をもとに、自身の思いや背景を語りました。語りは、自分自身と対話するように言葉を探しながら紡がれ、経験の奥にある感情や葛藤に触れ、心が動き、涙をこらえながら語られる場面もあり、その一つひとつが、会場に深い集中と静かな緊張感をもたらしていました。
パネルセッションに加えて3人のCDAの取り組みとその背景にある思いが語られた動画を視聴し、参加者は自分自身に向けた問いを深めていきました。モデレーターの水野みちさんとワーク担当の原博子さんは、進行役にとどまらず、 その場で感じたことや自身の経験を交えながら問いを投げかけ、語りを深めていきました。壇上と客席の距離は自然と縮まり、会場全体を対話の場へと変えていったように感じられました。
第2部 パネルセッション:「共に生きる」
続く第2部パネルセッションでは、参加者も交え「共に生きる」をテーマに対話が行われました。「共に生きる」とは、表面的な調和ではなく、互いの違いや弱さを含めて理解し合い、共通の目的に向かって関わり続けること。また、自分の中にある多様性や、弱い自分とも共に生きていくという視点が示されました。
組織の論理と個人の想いの間で葛藤する経営者を支える存在として、CDAに期待される役割にも言及され、さらに、組織や社会の構造と個人の想いのあいだで生じる葛藤に、どのように寄り添うことができるのか、支援の可能性が探られていきました。
参加者もパネリストも、対話を通じて「共に生きるとは何か」を考える。一人の語りが次の語りを呼び、そこから新たな問いが生まれていく――その連鎖こそが、この25周年記念大会の核となる経験だったように感じられました。
- 砂川 未夏 氏
キャンサー・キャリア代表 - 宮村 聡子 氏
キャリアカウンセリング・センター 代表理事 - 木村 晃一 氏
株式会社木村工業 代表取締役
クロージング
大会の結びには、大原特別顧問が挨拶を行いました。
「答えを求めるのではなく、ありたい自分にのっとって走り続けていくこと。その営みそのものが答えになる」。
その言葉は、この一日を通して交わされてきた問いや対話を、静かに包み込むように響きました。
JCDAが積み重ねてきた25年の歴史の重みと、そこから踏み出す確かな一歩。未来へと続く余韻を残しながら、大会は幕を閉じました。
レセプション
全国各地から集まった参加者たちの会話で盛り上がり、交流を深めました。互いの実践や思いを分かち合う時間は尽きることなく、JCDAの仲間のつながりの強さを再確認する場となりました。
会員限定動画のご案内
大会当日の理事長、会長挨拶やクロージング、また途中で放映された「私の物語~自分が動いたら何かが動いた」などをJCDA会員限定ページにて公開しております。