006 私の職場、就労移行支援事業所のプログラムで「金の糸」を実施してみました
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初めての試み!自己理解ツールとして「金の糸」すろごろく実施
こんにちは!アンバサダーの上林良子です。
今回は私が「2024金の糸アワード」に応募した職場での取り組みを紹介します。
私は、発達・精神障害のある方を対象とした就労移行支援事業所で、就労支援員・職業指導員として支援を行いながら、キャリアコンサルタントとしてカウンセリングを担当しています。
弊所は、一般企業への就職を目指す方に向け、準備から定着支援まで幅広くサポートしています。特に自己理解や特性理解が不十分なことが原因で仕事が続かないケースが多いため、新たな自己理解ツールとして「金の糸」すごろくを初めて導入しました。
このツールを活用することで、利用者が自らの経験を振り返り、強みや価値観に気づく機会を提供します。幼少期の対人関係の困難や社会人としてのコミュニケーション課題を抱える方にとって、ゲーム形式の対話を通じた気づきは、安定した就労への第一歩となると期待しています。
先ずはファシリを担うスタッフに「金の糸」の説明からはじめた!
当事業所では、自己理解を深めるための新たな試みとして「金の糸」すごろくを初めて導入しました。
本ツールは記憶を呼び起こし、自己概念の気づきを促す効果がある一方で、発達障がい特性のある方には慎重な配慮が必要です。そのため、事前にスタッフ間でリスクや実施時の注意点を共有し、参加者には趣旨を説明した上で、参加の判断を委ねました。迷う方には「他者の話を聞くだけでも有効」と伝え、安心できる環境を整えました。
当日は2グループに分かれ、スタッフが各グループに入り実施。利用者の笑顔が見られたり、スタッフのエピソードに興味を持ち質問する場面もあり、活発な対話が生まれました。
参加者からは「異なる視点が知れて良かった」「仕事に求めるものが少し分かった」といった声が寄せられました。
また、初めて実施したスタッフからは、進行の流れを「小・中・高・大」と学校単位で区切るのではなく、別の表現に変えるとより参加しやすくなるのではないかという意見も上がりました。
今後は、この意見を踏まえた改善を行いながら、交流会や保護者向けイベントでも活用を予定しています。