CDA STUDENTは、「ありたい自分」に紐づいた、自律的キャリアの基礎を学んでいることを証明する資格です(専門家であるCDA とは異なります)。
大学時代は社会への移行準備期間という面があります。かつては既存の社会への適応という文脈で語られてきました。しかし昨今、大学・企業双方から、社会がいかに変化しようとも自律的に生きる力が求められるようになりました。社会や環境の中で生じる事象を自分事として捉え、自らがチェンジエージェント(変革推進者)となり得る人材。その根底に「ありたい自分」への気づきが不可欠だとJCDA では考えています。
「ありたい自分」は、今の自分自身の中にあり、自分自身を「良い」と思う方向に向かわせるエネルギーです。新たに外から取り入れるものではなく、幼いころからずっと自分の中にあり続けているものです。意識する、しないに関わらず、自分の成長を助け、行動の原動力・ドライビングフォースとなった、誰の中にもある強いエネルギーです。
この「ありたい自分」を意識し、自覚できると、環境の変化に翻弄されることなく、自分のキャリアを自律的にコントロールできるようになります。
キャリアには「外的キャリア」と「内的キャリア」という捉え方があります。前者は例えば、履歴書や職務経歴書などに表されているような職種や役職名など、他者から見えるその人のキャリアです。後者は、例えば働くことに対する動機や意味付け、満たされた価値観など、その人自身の主観的な側面を指しています。働き甲斐や、生きる意味にも通じる見方と言えるものです。自律的キャリア形成、自律的な成長は、「ありたい自分」のエネルギーを原動力とし、内的キャリア=「主観的な(その人なりの)意味」を自覚し、その主観的な意味を感じながら、「外的キャリア」も創っていくことです。
人は社会の中で生きていく上で、常に2つの方向性へ「ありたい自分」のエネルギーを発揮しています。「帰属意識」と「個性の発揮」です。
「帰属意識」は、仲間と共に生きたい、他者に認められたい、という方向性です。
「個性の発揮」は、自分らしくありたい、自由でいたい、という方向性です。
自律的キャリアとは、自分にとっても、他者にとっても「よし」と思えるものの見方・考え方を育んでいくこと。環境の変化の中で「個性の発揮」と「帰属意識」、すなわち、自分らしくありながら他者のためにも力を発揮できる方向へ成長していくことです。
知識・スキル・経験のデジタル証明であるオープンバッジは、オンラインの履歴書に直接添付することができます。
初々しい新緑の中から熱く羽ばたこうとする赤い翼を描いています。緑の縁をよく見ると、上に右向きの矢印、下に左向きの矢印が描かれています。これはCDA STUDENT資格の根幹にある経験代謝を表す図です。自らの経験を語り(経験の再現)、自分にとっての意味に気づき(意味の出現)、ありたい自分を原動力に環境に働きかけていく(意味の実現)というサイクルを通して、経験を自分に取り込みながら成長していくことを表現しています。
パーソルエクセルHRパートナーズ株式会社とCDA STUDENT資格の普及に関して業務提携契約を締結しています。(2024年3月6日付)
パーソルエクセルHRパートナーズ株式会社は、全国の大学の就職指導課やキャリアセンターとの協力関係を築きながら、大学生向けのキャリアカウンセリングサービスや就職ガイダンスの運営を行い、学生の就業支援を行ってきました2023年4月からは、企業採用担当者とも連携し新卒学生向け職業紹介サービス「ミライパステル」を展開しています。
それらの経験から、CDA STUDENT資格の意義に共感をいただきました。
当協会のビジョンや活動は以下をご参照ください。