活用するには
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<地域での活用事例>イマジネーションサマースクール 2024 ~夢のピースで大志を抱け~

団体名または
代表者名
九州沖縄支部 大分地区会 ワークプレイス おおいたキャリア教育チーム
共同実施団体名または実施者名
一般社団法人別府青年会議所
実施形式
対面
参加人数
小学生 22名、社会人 32名、大学生13名

実施対象者

別府市の小学校4年生、5年生、6年生、別府青年会議所メンバー、別府大学初等教育学科学生

活動の背景、目的

別府青年会議所では、毎年、小学生向けに3日間のサマースクールを実施しており、今回、プログラムの1つとして金の糸を実施してもらえないかとの打診がありました。

サマースクールは、様々なプログラムを通じて「夢のピースを見つけること」という目的でした。

そこで、金の糸のワークをプログラムの最初に行うことで、自分らしさを知り自信を持ってチャレンジすることを支援することや、仲間を知ることで協力し、チームで乗り越えるきっかけを作ることを目指しました。

また、第二目的として、青年会議所のメンバー、大学生、保護者等の関係者に幅広く金の糸すごろくを知っていただくこと、そして協力を申し出てくれた9名のCDAがファシリテーターとして関わり、金の糸すごろくのファシリテーションスキルを身に付けるきっかけができることを目指しました。

活動中の参加者の様子、変化

小学生3~4人に1名のCDAファシリテーターが付き、グループ毎に金の糸すごろくの進行を行いました。

オリエンテーションで身体を動かして疲れていた子供もいましたが、ほとんどの小学生が積極的に発言したり笑顔で語ったりという姿が見られました。

これも、各グループのCDAが温かい場、話しやすい場を作れていたからだと思われます。

ワークでは、まだボキャブラリーは少ないものの、小学生でもきちんと自分の気持ちを率直に語れていました。

また、他の子の語りに対し、こんなところがすごいと思った等、他者を認める発言や、自分が他の子からどう見えているのかが分かって嬉しかったという発言もありました。

グループには、CDA以外に小学生の父母役として大学生が入り、CDAと協力しながら楽しい雰囲気作りを行ってくれました。

そこで大学生もその子らしさを知り、その後のプログラムのサポートに役立てていただけたと思います。

実施にあたって工夫したこと

2月の依頼から、サマースクール実施の8月まで、企画段階から青年会議所の関係者と一緒に考えていきました。

金の糸をプログラムの内容と効果を理解していただけるよう、別府青年会議所のメンバー32名及び別府大学初等教育学科学生13名を対象に2回の体験会を実施しました。

また、当日ファシリテーターについては、大分地区だけでなく九州沖縄支部に向けて協力者の募集を行った結果、9名(大分・福岡・熊本)のCDAが集まりました。

金の糸を受講したことがないCDAがいたため、本部の金の糸ワークショップをオンラインで受けていただいたり、大分地区会の中で金の糸ワークショップを行い、体験していただいた後、3回の事前勉強会を実施しました。

CDAが安心して取り組めるよう、レッスンプランやワークシートを全員で検討、作成しました。

当日のすごろくでは、中学生の枠に入っても、小学校の経験の問いかけとして語っていただきました。

実施した成果

小学生でも金の糸すごろくを活用できることが分かりました。

最終日のアンケートを見ると、すごろくの時に言えていなかった内容や気づいた事を記載している子が多くいました。

このことで、その時に表に出していることだけでなく、秘めている思いがあることを信じることが大切だと思いました。

金の糸の時間だけでなく、問いかけが頭に残って無意識に考え続けているかもしれません。

また、アンケートには、金の糸のワークの中で「他の人からみた自分」について知れて良かったと書いている子が複数いました。

CDAにとってどんな経験になったかを振り返りミーティングで出し合った結果、やっぱりキャリコンが好きなんだと再確認できたり、家族だと照れくさくて話せないこともすごろくを通じてだと正直に表現できる良いコミュニケーションツールだと感じたという意見が出ました。

また、若手経営者、大学生、保護者への金の糸の認知活動にも繋がりました。

その他、伝えたいこと

別府青年会議所の方が、事前に自己紹介カードを小学生に渡し、好きな事、苦手なこと、得意なこと等を考えてもらっていたため、すごろくのエクササイズがスムーズに進みました。 また、様々な地区のCDAで一緒に行ったため、地区間の会員交流に繋がりました。 当日、CDAチームはお揃いのユニフォームを着用したことも、地区を越えての一体感に繋がった気がします。

【おおいたキャリア教育チームで準備したもの】
・レッスンプラン
・説明スライド
・ワークシート(小学生用)
・コメントメモ(CDA用)
・金の糸すごろくセット

【別府青年会議所が準備したもの】
・自己紹介カード
・振り返りカード及び未来記、最終発表動画
・アンケート(気付き、感想資料)

今回の経験により、小学生でも金の糸のすごろくの実施は可能ということが分かったため、サマースクール以降、大分市内の放課後倶楽部の小学生を対象に再度実施しました。

当日のタイムスケジュール

15:00~【代表CDA】20分 オリエンテーション
15:20~【各CDA】10分 エクササイズ
15:30~【各CDA】50分 すごろく実施
16:20~ すごろくの終了時に5分程度トイレ休憩
16:25~【各CDA】25分  振り返り、ワークシート記入、金の糸共有
16:50~【代表CDA】 10分 まとめ
17:00に青年会議所のスタッフから小学生へ夢のピースが配られて終了