アンバサダー日誌
Ambassador's Diary
教育 2025-07-17

013 学会発表「日本語教育をめぐる地域の課題解決に向けた試み―異文化間グループキャリアカウンセリングを通して―」

山田香織

金の糸の取組について、学会で発表しました!

こんにちは。金の糸アンバサダーの山田香織です。

このたび、4月に投稿した金の糸の取組について所属学会で発表いたしましたので、ご報告します。

(取組の詳細につきましては、2025年4月7日掲載の、アンバサダー日誌 No.004をご参照ください。)

 

6月21・22日、東京大学本郷キャンパスにて、異文化間教育学会 第46回大会が開かれました。

これは、日本語教育、海外帰国児童生徒、国際理解等のテーマに関心を持つ

研究者や学生が集まる学会の研究発表会です。

そして、「日本語教育をめぐる地域の課題解決に向けた試み

―異文化間グループキャリアカウンセリングを通して―」という題目で、

私もポスター発表を行いました。

 

金の糸の理論的な背景(松尾智晶先生の論文等を引用しました)や取組開催までの経緯、

参加者からの声や今後の展望等をA0サイズのポスター1枚にまとめ、

2日間にわたって会場に掲示しました。

2日目の午前には私自身がポスターの前に立ち、ご覧になってくださった方と

直接お話しすることができました。

 

その結果、

 

金の糸を体験したことのあるCDAの方

近々、東広島にいらっしゃる予定の方

異文化間教育を学んでいる大学生の方

 

といった様々な方との出会いがあり、対話をさせていただくことができました。

 

一歩踏み出すことは、相手を理解するための「一歩」でもあるのかもしれません

ポスターセッションの時間に、複数の来場者の方から同じご質問がありました。

 

「参加者内訳にある『その他』というのはどういった方ですか」

 

今回の取組では、日本語教師/日本語学習者/日本語教育を専攻する学生

を主な参加対象としていたのですが、

どれにも当てはまらない方(=「その他」に分類された方)が1人だけいらしたのです。

そのことをご説明すると、

「日本語教育業界にとどまらず、『その他』を増やすことが真の異文化理解になるのではないですか」

というコメントをいただきました。

 

これはまさに、「内から外へ」というJCDAのスローガンにも

通じるものがあるのではないかと思います。

今回は業界の課題に向き合うことがテーマでしたが、

今後、さらに異文化理解の深化をもう一歩進めていくことができ、

金の糸がそこに寄与し得るという可能性を感じる機会となりました。

 

ポスターをご覧くださった皆様に、この場を借りて改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

これからも、金の糸を通して、自分や相手への理解を深めるための活動を続けていきたいと思います。