<地域での活用事例>地域産業とのコラボ企画「酒蔵で金の糸!」
代表者名
実施対象者
CDA会員、一般市民の方、海外からの留学生等広く募集
活動の背景、目的
広島地区会では、以前より「県の観光資源を活かした場所で何らかの活動ができたら、
他県からも人が集まって盛り上がるだけではなく、地域にも貢献できるのではないか」という
構想があった。
その第1弾として、灘、伏見と並ぶ日本三大酒処の一つとして知られている東広島市の西条にて、
酒蔵見学ツアーと金の糸を続けて行うイベントを開催することとなった。
実施にあたっては、老舗酒造の1つである賀茂泉酒造株式会社様に企画を持ち込み、
酒蔵の見学や会場の提供など全面的にご協力をいただくことができた。
本イベントは、CDAと一般の方の両方を参加対象としたが、そのねらいは以下の2点である。
まず、金の糸という親しみやすいツールに加え、酒蔵周辺の風情ある街並みや日本酒造りの
工程に触れられることを呼び水に、一般の方にCDAの活動やキャリアカウンセリングを
身近に感じていただくことを目指した。
2点目に、CDAが、キャリアカウンセリングを通して地域産業に貢献する可能性に期待した。
つまり、キャリアカウンセリングと地域産業が互いに相乗効果をもたらすことをイベントの
趣旨としたため、CDAと一般の双方を対象に広報を行ったわけである。
活動中の参加者の様子、変化
一般の方にとっては初めての経験であったため、初めは緊張や戸惑いが見られ、
過去を思い出すのも大変そうであった。
しかし、各グループのファシリテーター役スタッフやCDA参加者の問いかけ、
そして参加者同士の対話によって徐々に緊張がほぐれ、互いの経験を共有することができた。
その結果、最後にはグループ全員が昔からの知り合いであったかのような間柄に変化していった。
多くの一般参加者にとって、普段、自分の価値観やキャリアを人に話す機会はないようである。
しかし、それらを自分の口から言語化する機会が生まれたことで、周りからの質問を受けて
内省が促され、改めて自分について考える時間となったのではないだろうか。
実施にあたって工夫したこと
・実際に日本酒を造っている様子が見学できるよう、仕込みの時期である11月を実施日に設定した。
・酒蔵に併設された和室で金の糸を実施し、いつもの会議室とは違った雰囲気で起こる効果を期待した。
・広報のためのチラシを作成し、スタッフの友人知人や関係先(企業、大学等)に配付した。
・参加は事前申込制とし、性別、年代、出身地、CDA/一般等のバランスを考慮したグループを編成した。
・PF資格をお持ちの浅賀桃子さん(東東京地区所属)にイベント全体の進行をお願いした。
さらに、グループ内でのケアをよりきめ細やかにするため、運営スタッフ
(地区会サポートメンバー)がファシリテーターとして各班に加わった。
・会場は無償で提供いただけたが、休憩時間にウーロン茶かほうじ茶
(酒蔵施設内の喫茶室で出されているもの)が飲めるよう事前注文を受け付け、
酒蔵施設の売上に貢献できるようにした(大半の参加者から注文あり)。
・イベント終了後には、会場近くで希望者対象の懇親会を開催した。
西条名物の美酒鍋を味わいながら、日本酒への理解、および自由な対話による
参加者の自己理解がより深められるようにした。
研修風景
懇親会での美酒鍋
実施した成果
CDA14(県内11、県外3)
一般12(社会人6、日本人大学生1、留学生1、一時滞在中の外国人研修員4)の参加があった。
一般の参加者からは、以下のような感想が聞かれた(アンケート結果より抜粋)。
金の糸の趣旨や魅力を充分に伝えられたのではないかと考えられる。
「すごろくを通じて子ども時代を振り返ることができ、自身の特徴を改めて感じた」
「グループの方からのフィードバックを受け、自分を客観的に見ることができた」
「自分で知らなかった自分に気づき、すごく良かった」
そして、CDAからの感想には「酒蔵という非日常的な空間」「CDA以外/海外の方との学び」
といったフレーズが目立った。いつもと違った場所やメンバーで金の糸を行った経験は、
事前の期待通り、CDAにとっても新鮮で刺激になったようである。
進行役の浅賀さん以外にも、広島県外のCDAから複数の参加があり、
県の魅力発信や県境を越えたCDA同士の交流といった点でも一役買うことができた。
主催者としての収穫は、キャリアカウンセリングと地域文化の「触れることが重要」
という共通点に気づけたことである。どちらも、まず「触れる」ことによって理解が深まり、
それが新たな学びにつながるのではないかと感じた。
もう1つの趣旨であった地域産業への貢献に関しては、普段見ることのできない
酒造りの現場を見学して理解を深めただけではなく、以下のような具体的な形でも
目的を達成できた。
・参加者の1人が、翌月に行われた息子さんの結婚披露宴のために賀茂泉酒造様の酒樽を注文された。
・インドネシアからの参加者が、当日の経験を個人のYouTubeチャンネルにて
インドネシア語で語っており、日本酒文化を海外に伝えることができた。
賀茂泉酒造様での金の糸は今後も継続開催する予定であり、先方とも次回に向けた話が進んでいる。
当日のタイムスケジュール
13:00 受付
13:15 酒蔵見学(45分)(希望者のみ)
14:00 オリエンテーション(PF:自己紹介、目的)
14:10 ゲームの進め方、ルールの説明
14:20 ゲーム実施①
15:10 休憩
15:20 感想共有
15:30 ゲーム実施②
16:10 私の金の糸、メモの共有、自身の金の糸をグループ内で共有
16:30 全体振り返り、感想の共有
17:00 終了