<個人での活用事例>おひとりさまでも金の糸
代表者名
実施対象者
一人で実施
活動の背景、目的
昨年、始めて金の糸すごろくに参加し「これは良い。もっとやってみたいし、
是非、他の人にやってもらいたい」という思いを持った。
私の仕事は人事とは無関係であり、キャリアコンサルタントに関する業務とも無縁であるが、
職場でちょっとしたチャンスがあったため「自分を知り、仕事のモチベーションアップに
繋げるために、職員全員で金の糸すごろくをやりましょう!」と上司に提案してみた。
しかし、うまく伝えることができなかったこともあり残念ながら採用されることはなかった。
自分の部署だけでも実施できないかと考えてみたが、残業が多く保育園や小学生のママが多い
部署であるため、仕事終わりや昼休みにすごろくを実施できる環境ではないと思い、
何もできないまま月日が流れていった。
そんなもやもやが続いていたある日、「金の糸すごろくは本来は2名以上で実施するもので
あるけれども、様々な事情で2名が集まらない人もたくさんいるはずだ。
だったら一人で金の糸すごろくをやってみて、自分がどう変わるか(または変わらないのか)、
効果があるのかないのか検証してみよう。」と思い取り組んでみることにした。
活動中の参加者の様子、変化
1回目のすごろく時に振り返りシートに記入できた『将来の夢』は
▼小学生「わからない 看護師?」
▼中学「わからない 偏差値の高い高校へ行く」
▼高校生「偏差値の高い大学へ入る」
▼大学生「良い就職先を見つける」であり、ショックであった。
翌日から、「私の夢って本当にコレしかなかったの?なんだか悲しい。
きっと違う。小学生や中学生の時、何か夢を持っていたはずだ。思い出したい!」と、
自然と自問自答を繰り返していた。
その後、2回目、3回目とすごろくを重ねていき、5回目が終わる頃には、楽しかったり
悩んだりしながらその瞬間を生きてきた自分で振り返りシートを埋めることができた。
実施にあたって工夫したこと
●一人でやるため、できるだけ楽しく実施できるようにする。
※100円ショップで大きなサイコロ(約5センチ角)を購入した。
また、犬が好きなので、ガチャガチャで手に入れた犬のフィギアを駒として使用しテンションを上げた。
※こたつに入り、ホットミルクを飲んだりお菓子をつまんだりしながら、リラックスした状態で行った。
●無理をしない。
※無理にやろうとせずに、やりたくなった時に実施する。すき間時間を利用して、
仕事や家事、趣味の時間を削らないようにした。
●思い出せない時はスマホも頼
※自分が何を考えていたのか思い出せない時は、スマホを利用して当時の流行りの
テレビ・本・音楽などを検索し、そこから記憶を広げていった。
実施した成果
実施した感想としては「やってみて良かった」である。もちろん、複数名で行うすごろくには敵わないが、
一人でも「自分を振り返ること」「経験や思いを言葉にすること」を楽しみながら実施できたと思う。
1回目のすごろくの際はマスに止まっても思い出すことが少なく、また、振り返りシートに書く夢も浮かばず
「ダメだ。どうしよう。」であった。しかし、この「ダメだ」が、結果的にはとてもプラスに繋がった。
「小~大学生の頃、何が好きだったのか、何を考えていたのか思い出したい」と強く思ったからだ。
すごろくの回数を重ねる毎に思い出す量も増えていった。当時の記憶を呼び覚ます手助けとしてスマホを使用したのも良かったと思う。
思い出した記憶の例(小学生)をあげると
●図書室においてある「江戸川乱歩の名探偵明智小五郎・少年探偵団シリーズ」を読みあさり、
自分も少年探偵団に入って事件を解決したいと思っていた。今でも推理ドラマや映画が大好きである。
●大正時代を生きる女性を主人公にしたテレビアニメの「はいからさんが通る」に憧れて、
自分もかっこよく働く女性になりたいと思っていた。今でもその思いは持ち続けている。
●バレーボール部でセッターかつキャプテンであり、自分が褒められるよりも私が上げたパスで
アタックを決めてくれたり、一致団結してプレーすることの方が嬉しかった。
今の仕事においてもその気持ちは変わらない。
今回のすごろくを通して、少年探偵団や新聞記者、歌手などいろいろな夢を待っていた自分を思い出すことができた。
どれも、人生を動かす程の大きな夢ではないが、小さな夢をたくさん持ちながら生きていた自分を
愛おしく思うことができた。また、今の自分に繋がっていることもみつけることができた。
更に、自分の弱さも振り返ることができ、これまでの思い込みを変えるきっかけも与えてくれたので、
おひとり様も悪くはないと感じた。
その他、伝えたいこと
「おひとりさますごろく」は「一人カラオケ」に少し似ていると思った。
自分のペースで進められたり、より周囲を気にせずに意見を出せたりするからだ。
また、互いに声をかけあったり、声をかけられることで何かを感じたり、共有することで一体感が生まれたり、
普段見られない一面を見られたりすることはなく、そこはデメリットになるだろう。
今回の検証が、私と同じようにすごろくを一緒にやるメンバーが集まらない人や、誰かと一緒だと
すごろくがやり辛いと感じている人の参考になればうれしく思います。
当日のタイムスケジュール
●1日目 金の糸すごろくを小学生(スタート)から大学生のゴールまで一人でやる。
止まったマスのテーマについて思ったことをノートにメモする。振り返りシートに将来の夢を記入する
●翌日~ すごろくの結果について通勤中などのすき間時間に振り返りをする
●7日後 再度、一人ですごろく(2回目)を実施
●11日後 一人ですごろく(3回目)を実施
●13日後 スマホで小中高大学生時代のこと(当時流行していた本・ドラマ・歌など)を検索し、
当時惹かれていたことをノートにメモする。その後、すごろく(4回目)を一人で実施
●16日後 すごろく(5回目)を一人で実施
※2~5回目のすごろく終了後に、振り返りシートに思うままに記入した(1枚のシートに書き足していった)