<地域での活用事例>埼玉県越谷市「市民キャリア」プロジェクト ~市民・行政委託機関・市民団体・市長をつなげる取り組み~
代表者名
実施対象者
埼玉県越谷市民/行政機関/市民団体/市長
活動の背景、目的
行政委託機関(越谷市市民活動センター)を巻き込みながら、金の糸の新しい展開
(市民、市長。市民団体)を目指した。
そのために、3段階のプロジェクトを実施した。
STEP1,CDAの意識づけ(市民キャリアへの貢献の意味)
STEP2,市民、市長に金の糸の周知
STEP3,市民活動団体との「つながり」の構築
①CDAを対象に「市民キャリア」へのコミットメントとアワード参加メンバーへの動機付け
②越谷市で毎年開催される市民活動団体のイベント「ななサポ」出展
市民に「金の糸」を知ってもらう機会とする。当日は市長にも「金の糸」を体験していただき、
「(金の糸は)素晴らしい」と高評価をいただく。
③金の糸ワークショップ+市民活動団体 情報交換会
市民団体同士の横のつながりを強め、情報交換会のプログラムの一部に「金の糸」を組み入れることを提案した。
参加者が、市民活動団体を立ち上げた背景や、現在その団体に所属し活動している意味をあらためて
言語化・共有することができると考えた。
将来的には、出前講座として「金の糸ワークショップ」を地域に広げていくことで、
CDAの専門性を活かした社会貢献の場を拡げていきたいと考えている。
活動中の参加者の様子、変化
「金の糸」で提示される問いに対し、一問一答で進めるのではなく、回答した本人に焦点を当てた
問いかけを丁寧に重ねていくことで、参加者の内省が自然と深まり、各テーブルからは驚きの声が聞かれた。
CDAが温かな眼差しをもって関わることで、参加者は日常とは異なる感覚を味わっている様子であった。
特にワークショップ終了後には、「コンサルタントとカウンセラーの違い」について質問が寄せられた。
自分の話を傾聴してもらう体験を通じて、内面で起きた変化や気づきへの関心が高まった結果の
問いであると受け止めている。
結果として、本ワークショップは、人生すごろく「金の糸」の体験にとどまらず、思いがけず
キャリアカウンセリングに触れる場ともなった。
実施にあたって工夫したこと
①「市民キャリア」セミナー+アワードキックオフミーティング開催
CDAへの市民キャリアへの関心を高めるため、JCDA大原氏に講演依頼、その後アワードキックオフミーティング実施、アワードにて大賞授与を目指すとする高い目標を設定し、セミナー参加者を募った。
②ななサポ参加
越谷市市民活動支援センターの団体イベント(ななサポ)に参加表明し、
イベント会場の一角を借用し「金の糸」を行った。
当日は越谷市長にも実演していただいた。
拡大した「金の糸」すごろく(JCDAより貸与)を壁面に張り付け、
何を実施しているのかわかるようにした。
そして、大きなサイコロを用意し、通路を行く方に大きな声で呼び込みを行い、
常にブース内は大勢の人で賑わっていた。
また、12/7の情報交換会に関するチラシ配付と地元FM局ハローハッピーにお願いし、当日の様子や次回の開催の告知を行った。
②金の糸ワークショップ+市民活動団体 情報交換会
3グループをつくり各グループ内に参加者としてCDAを一名を配置し、グループ内の流れを作る
役割を担った。
各グループに2名のサポート役・フォロワー役としてCDAを配置した。
また、市民活動支援センターのセンター長にも事前に金の糸を体験していただき、
金の糸の有効性を実感してもらった。
実施した成果
地域の市民活動団体であったとしても、横断的な連携が希薄なため、当日は
何をしている団体なのか?活動場所はどこなのか?
正式な団体名は何か?
構成人は何人くらいなのか?
等の具体的な質問があり、お互いの団体を知りたいとの想いが強く出ていた。
参加者からは金の糸を通して
「今の仕事とのつながりを感じることができた」
「このメンバーで活動していることが貴重だと感じた」
「面白かった。自分自身にフォーカスして話す機会は普段ほとんどない」といった声が聞かれた。
また「サポート役が自分(参加者)の中にある「ものの見方・考え方」を引き出してくれた」
という声もあり、「金の糸ワークショップ」におけるCDAの関わり方が評価されたことは、
CDA自身が専門性への手応えと自信を深める機会にもなった。
上記の振り返りをPLAN-DO=CHECKという意味で、振り返り会を実施し、エントリーシートの作成やこれからの活動方針を確認した。
今回の実施を通して、以下のような今後の展開の可能性が見えてきた。
・市民活動団体情報交換会における「金の糸ワークショップ」の継続的な実施
・各市民活動団体への「金の糸ワークショップ」の出前講座の展開
・市民を対象としたキャリアカウンセリングの普及(研修や個別カウンセリング等の提供)
本活動を通じて、企業人としてのキャリアにとどまらず、「市民としてのキャリア」を考える
場を提供できたことは大きな意義であると感じている。
これは、日本キャリア開発協会のスローガンである「キャリアカウンセリングを社会のインフラへ」
につながる実践であり、その可能性を実感する機会となった。