りぼら体験談
2022-05-30

あなたは一人じゃない

さっちゃんの場合

私は海外で働いており、一時帰国をした際に脳腫瘍が発覚しました。

緊急入院、手術、退院、放射線治療と続けて行われました。そのなかで、仕事のことを考えないといけない状況は、精神的にとてもつらかったです。なぜなら、海外での独立した生活をあきらめなければならなかったからです。できることなら、ずっと大好きな国で働いていたかった・・・また、病気になったこと、そして新型コロナウイルスの社会で自分の人生の価値観が変わりました。そのため、休職を半年間したうえで、一旦退職をして新たなスタートを切る決意をしました。

治療が終わり、体力も安定してくると、仕事のことを考えることが以前ほど精神的に負担にならなくなってきました。「もう一度仕事をしたいけど、どんな仕事をどういう働き方でしたら良いのか?」わからないで悩んでいました。

そんな時に、りぼらプログラムのことを脳腫瘍ネットワークの掲示板で拝見しました。説明会に参加し、今の私にぴったりな内容だと思いました。特に、2か月の期間にカウンセリングの回数が多い(3回)ことが魅力的でした。病気がわかってから、精神的につらい日々が多く、何度もカウンセリングを受けたいと思いましたが、どのカウンセラーが良いのかわからない。主治医は心の問題を話す人ではない。りぼらは「心」に焦点をあてて、人全体を見てくれます。

「キャリアカウンセリング」と聞いて、正直私は人材会社で「職業を紹介する」だけのカウンセリングと類似していると思っていました。しかし、りぼらのカウンセラーは「自分らしくこれからの人生を生きるために」に話を聞き、それをサポートするために私たちと一緒に「伴走」してくれる方々です。

例えば、カウンセリングでは、りぼらに参加するための目的について、「あなたにとっての社会復帰とは?」「自信をつけるとはどういうことかな?」など深く考えるきっかけをくれました。また、家族や友達には言えない悩みなどを聞いてくれることで、自分の気持ちがすーっと楽になったこともありました。1対1のカウンセリング以外には、少人数(4人)の同期メンバーと一緒に行うグループワーク(テーマにあわせて「話す、聞く、書く」を行う)も毎週あります。皆それぞれ状況は異なるけれど、悩みや困っていることなど共通することが多いことに気付き、回を重ねるたびに居心地が良い空間になっていきました。りぼらに参加して、今感じていることは「期待以上!」です。目標にむかって一歩踏み出す前の準備運動になります。ひとりで悩んで相談できないでいる人に、ぜひこのプログラムを体験してもらいたいと思っています。