人生すごろく『金の糸』を活用したキャリア形成支援の導入
~組織内キャリア形成や、各領域におけるキャリア形成支援としての活用~
CT20

人生すごろく『金の糸』を活用したキャリア形成支援の導入
~組織内キャリア形成や、各領域におけるキャリア形成支援としての活用~

受講対象

CDA会員・キャリア会員
※人生すごろく『金の糸』を参加者として体験した経験のある方

実施形態 オンライン/通学講座 ※実施回により異なります
時間・日数 14時間 (2日間)
定員 12名
受講料 税込 38,500円 ※CDA会員・キャリア会員限定講座
内容

JCDAは、キャリアカウンセリングの普及を通して、個人が自己概念の成長を図り、それによって、社会が成熟することを目指して活動しています。

皆様にとってキャリアカウンセリングとはどんな魅力や可能性を感じていらっしゃるでしょうか。
人生すごろく『金の糸』は、キャリアカウンセリングの中で相談者に起こることが、ゲームを通じて体験できるよう、構成されています。少人数のグループで、小学校から始まる過去の経験について、1つのテーマをみんなで語り合う。いくつかの経験を語る中で、すっかり忘れていたことを昨日のことのように思いだし、その経験をどう受け取ったのか。そしてそれが今の自分につながっている。そんなことに気づいていきます。そして、一緒に語る仲間の経験を聴く過程を通じて、その人の生き様やその人らしさが浮き彫りになってくる。背景には、その人らしさをつくっている『金の糸』があるのです。

人生すごろく『金の糸』を実施する上では、キャリアカウンセリングの構造をベースにつくられているゲームのルールや進め方を理解し、ご自身が感じるキャリアカウンセリングの魅力をもとに、実施の目的やねらいを言葉にすること。また、実施する中で起こる参加者の心の動きや、変化を観察し、必要に応じて介入や投げかけをしながらファシリテーションをしていくことが大切です。

上記は、『金の糸』の実施に限らず、キャリア形成をテーマにしたワークショップや研修などを行う上でも必要な視点です。

研修は、安心できる場で、仲間と一緒に経験を語りあい、またお互いに学び合いながら進んでいきます。
これから自身の活動領域に導入を考えている方も、また、既に実施しているが、改めて目的やねらいを言葉にし、自分のファシリテーションを振り返ってみたい方も、是非ご参加ください。

【受講要件】
・人生すごろく『金の糸』を参加者として体験した経験のある方を対象としています。

こんな方にお勧め

■ 組織や活動領域において、社員や支援対象者に対して、「キャリア」に興味を持ってもらいたい、
  考えて欲しいと考えている方
■ 人生すごろく『金の糸』を組織や活動領域の現場に導入、企画・運営したいと考えている方
■ 組織内キャリア形成の促進を担っている方
■ 人生すごろく『金の糸』学生版の体験者

講師紹介

黒木 陽子
企業内での教育・人事関係を11年間担当、その後退職し4年間の精神科・心療内科での心理カウンセラー勤務を経て独立。
2006年(有)ライフ・サポートチーム設立。
キャリアカウンセラーとして行政・企業・教育分野で活動中。また、組織の顧問CDAという働き方を広げるべく全国を飛び回っている。ピアファシリテーター、ピアファシリテーターアドバイザーを経て、CDA養成講座講師、JCDA認定スーパーバイザー。

堀上 晶子
長年、高校・大学などの教育現場において、生徒・学生の学びと成長に関わってきた.キャリアカウンセラーとして、講師として、一人一人が自分らしさを発揮し、生き生きと学び・働く社会の実現のために、誰もがともに学び、成長し合える場の構築に力を注ぐ。キャリアコンサルタント養成講座(CDA対応)講師。JCDA認定スーパーバイザー、ピアファシリテーター、ピアファシリテーターアドバイザー。

特長

本講座では、『金の糸』の企画やファシリテーションにあたって必要となる下記4つについて具体的に考え、言葉にしてみる。また、組織に対する企画提案を作成・プレゼンテーションし、人生すごろく『金の糸』の運営と振り返りをすることにより構成されています。

①理論的な構造を捉える
人生すごろく『金の糸』を効果的に運営する際には、キャリア形成の背景にある、理論的な構造を理解しておくこと。

②目的や効果の明確化
何のために、組織内キャリア形成を図るのか。また、対象者のキャリア形成を図るのか。『金の糸』導入によって、何を目指すのか、明確にする。

③企画のプレゼンテーション実施とプログラムの設計
②を踏まえて、企画を立て、組織に向けてプレゼンテーションを実施。対象者を想定した場合、プログラムではどのような工夫が必要なのか、プログラムを設計する。

④研修のファシリテーション
研修を運営する時の、ねらいや手順などの説明・受講者とのやりとり、グループの中で起こった事に対してどのように対応するのか。などを実演と振り返りから学ぶ。

受講者の声

・『金の糸』を活用して支援したいと思っても何から始めればよいかわからなかったが、実践を伴った研修だっため、やるべきことが見えてきました。

・何のために『金の糸』をするのか、参加者に伝えることや、自分の想いを整理し言語化することが重要であると学びました。この研修に参加しなくても『金の糸』を導入したとは思うが、この2つを認識できたことは、今後の活動に大いに役立つと確信した。

・自身の企画運営だけでなく、自分と異なる対象への実施を想定した他参加者の方の企画を伺ったり実演を見ることができ、幅を広げることができました。

・意欲的に参加しない人や、対応が難しいと感じる場合についてもヒントを得ることができました。

・誰もが持っている『金の糸』を見つけることが何故大切なのか、どんな効果があるのか、2日間を通じて体感できたことが得難い収穫でした。

更新ポイント 30ポイント (CDA会員のみ対象)

プログラム内容

時間 1日目:10:00~18:00
授業内容

【1日目】
1)講座のねらい・自己紹介
2)人生すごろく「金の糸」学生版・社会人版のワーク体験
3)ワークの振り返りと、経験代謝の理解
 ・ワークの振り返り
 ・経験代謝についての概念理解
 ・揺らぎの経験から自己概念の成長へ
4)導入の目的や対象、内容等について検討する
 ・どのような変化を起こしたいのか
 ・個人検討・シート記入/グループ検討/全体発表・ディスカッション
5)次回に向けての準備
 ・役割を決める/課題の確認

時間 2日目までの課題
授業内容

【2日目までの課題】
人生すごろく『金の糸』の実施に向けた簡易企画書作成やセミナー案内の作成・及びプログラム設計・実施の準備

時間 2日目:10:00~18:00
授業内容

【2日目】
6)想定する対象者(組織内担当者等)へ企画内容を伝える
7)人生すごろく『金の糸』を実施し、振り返る
  ①導入部分
   a)グループに分かれて実施
   b)振り返りシートに基づき振り返る
   c)全体共有とテーマに基づくディスカッション
    ★実施にあたって心掛けることとは・・
  ②ルールや手順の説明とゲームのファシリテーション  
   a)~c)
    ★グループの中で起こるプロセスへの対応
  ③感想の共有とまとめ
    ★学びをどのように研修後へつなげるか・・
   
8)導入へ向けたディスカッション・質疑応答