日本キャリア開発協会(JCDA) では、「キャリア」を「人生そのもの」だと考えています。ですから、「キャリアカウンセリング」でできることも広い範囲で捉えています。
人は誰でも「自分はこうありたい」というエネルギーを持っている――JCDA ではそのように考えています。それは日ごろ意識されることはないかもしれません。それでも人は、日々起こるさまざまな出来事を「ありたい自分」を通して感じ、考え、自分らしい選択をして今があります。一人ひとりの人生は、その人にオリジナルのストーリーであり、そして、その一つひとつがかけがえのないものなのです。
人は誰でもそのような存在なのだとJCDAはとらえています。JCDA認定のキャリアカウンセラー・CDA(Career Development Adviser)は、こうした人間観、誰もが「ありたい自分」を持っているという考え方を持って接するからこそ、相談者は肯定的に自分と向き合えるようになるのです。
相談の場面において、CDAは相談者の経験を丁寧にうかがいます。その語りの中に現れる、相談者ならではの言葉や独特の意味付けに関心を向け、相談者の自問自答を促すのです。これを通して、相談者は自分なりの意味や「ありたい自分」を意識するようになります。話が進むにつれて、今までの自分の選択の中に、共通していることや「つながり」があるということに気がついていきます。それらを通じて、本当の自分らしさを見つけていくのです。
仕事の悩みや不安に対して、急場しのぎの対処法を探そうとするのではなく、自分らしく生きていくためにどうすればいいだろうかと、その人なりの方向性を考えるようになっていきます。そうした一連の関わりがJCDAのキャリアカウンセリングなのです。
「自分の仕事人生や生活をよりよくしたい」というみなさまを、より深くご支援したい。
キャリアカウンセリングを通して、人生を深く考える際のパートナーでありたい。
私たちJCDAはそう考えて、日々活動しています。