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皆さま、日頃より大変お世話になっております。
JCDAの佐々木です。

4月18日(土)、第30回福島地区会にお招きいただき、講演の機会をいただきました。
記念すべき節目の会に参加させていただきましたこと、心より感謝申し上げます。

当日は郡山市市民交流プラザにて、さまざまなバックグラウンドをもつ会員の皆さんと対面でお会いし、あらためて地域での実践の広がりと、一人ひとりの熱意を感じる時間となりました。

「開発型支援」へのパラダイムシフト

今回の講演では、厚生労働省の研究会報告書をもとに、私たちCDAにとって、これからのキャリアコンサルティングに求められる方向性についてお話ししました。

▼ 詳細は、下記よりご確認ください。
厚生労働省HP
「経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会」の 研究会報告書

主なポイントは、
「問題解決型」から「開発型支援」への転換です。

これからのキャリア支援は、

・助言や指導を行うだけではなく
・その人自身が「ありたい姿」を描き
・自律的に成長し続けていく力を支えること

が求められています。

変化の激しい時代において、企業が中長期のキャリアパスを用意することは難しくなっています。
だからこそ、個人が組織と連携しながら、自らキャリアを築く力を育む支援が重要になります。

JCDAの経験代謝との重なり

この「開発型支援」は、私たちJCDAが大切にしてきた
経験代謝による自己概念の成長と、本質的に重なるものだと感じています。

人は、自分の経験を語る中で、

・自分が何を大切にしているのか
・どの方向に進みたいのか
・なぜその選択をしようとしているのか

といった、その人ならではの「判断軸」に気づいていきます。

そしてその気づきこそが、
その人にとって意味のある選択と行動を生み出す原動力になります。

一見すると正しくみえる外からの助言よりも、
その人の内側から立ち上がる納得感の方が、はるかに強く、持続するものです。

▼ 詳細は、下記よりご確認ください。
キャリアカウンセリングをより深く学ぶには(経験代謝の論文が無料でダウンロードできます)
キャリアカウンセリングとは何か

AI時代における「人の役割」

講演では、AIの進展についても触れました。

AIは今後、

・情報提供
・分析
・助言

といった領域で、ますます力を発揮していくでしょう。
それどころか、AIとの対話で「理解された」「受けとめてもらえた」と感じる人も増えています。

では、その中で私たち人間の役割は何でしょうか。

私は、

・意味づけの支援
・相互作用による変化の創出
・存在としての関わり

にこそ、人の価値があるのではないかと考えています。

人と人が向き合うことで生まれる「揺らぎ」や「影響し合うこと」は、
単なる情報のやり取りだけでは生まれません。

こうした人ならではの価値こそが、これからのキャリア支援者の専門性の核になっていくのではないでしょうか。

「自分を知る」ことと「社会とつながる」こと

もう一つお伝えしたかったのは、
自己理解と社会理解の往復の重要性です。

自分の内面だけを見つめていても、社会とのつながりは深まりません。
一方で、社会の情報だけを追いかけても、自分の納得感は生まれません。

・自分は何を大切にしているのか
・それは社会とどうつながるのか

この行き来を支えることが、キャリア支援の本質だと考えています。

CDAの皆さんへ ― いまが「出番」です

今回の報告書が示している方向性は、
まさに私たちがこれまで学び、実践してきたことそのものです。

だからこそ、あらためてお伝えしたいのは、

「CDAの皆さん、いまが出番です」

ということです。

現場での実践、ピアトレーニングやスーパービジョンでの研鑽、
これらを通じて培ってきた力を、ぜひ社会の中で発揮していただきたいと思います。

講演後には、

「問いを通じて、自分が大切にしているテーマに改めて気づいた」
「人の自律は大切だと感じていたが、どう関わるかを考えたい」

といった声もいただきました。

また、地区会の後半では、2時間のショートバージョンのピアトレーニングが実施されました。
青森地区会の地区長の方がピアファシリテーターを務めてくださり、代表ロールプレイングやグループロールプレイングを通じて、講演でお伝えした専門性を実践に結びつける学びが行われました。

JCDAのピアトレーニングについて

ピアトレーニング紹介動画

最後に

福島地区会の皆さまの温かい雰囲気の中で、
あらためて「ともに学び続けるコミュニティ」の大切さを実感しました。

キャリア支援は、一人で完結するものではありません。
悩み、試行錯誤しながら、仲間とともに深めていく営みです。

これからも皆さまとともに、
キャリアカウンセリングを通じて
一人ひとりの可能性の扉を開いていければと思います。

改めまして、このような機会をいただき、ありがとうございました。

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