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2026年5月29日(金)、日本キャリア開発協会(JCDA)大研修室にて、国家資格キャリアコンサルタント試験に合格された方々を主な対象として、「経験代謝ピアトレーニング」特別体験会を開催しました。

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~国家資格キャリアコンサルタント合格者向け~【対面】「ピアトレーニング」特別体験会のご案内

当日は、私、佐々木がファシリテーターを務めさせていただきました。

キャリアコンサルタント試験に合格された皆さん、本当におめでとうございます。合格までには、それぞれに多くの学びや努力、迷いや葛藤があったことと思います。そして合格は、大きな達成であると同時に、キャリア支援者としての新たな歩みの始まりでもあります。

資格を取得した後、「これから、どのように実践経験を積んでいけばよいのだろう」「継続的に学べる場や、相談できる仲間がほしい」「キャリアコンサルタントとして、どのようなネットワークを広げていけばよいのだろう」と感じる方も少なくないと思います。

ピアトレーニングは、仲間と学び合う場

ピアトレーニングのピア(peer)は、「仲間」「同等」という意味です。同じ目的を持った仲間が集い、キャリアカウンセリングについて共に学ぶ場が、JCDAのピアトレーニングです(通称:ピアトレ)。

JCDAのピアトレーニングには3つのプログラムがあり、対面・オンラインの両方で開催されています。基本は1回3時間のワークショップ形式ですが、2時間程度のショートバージョンで実施することもあります。

JCDAの会員は、いつでも、どこでも、何度でも、無料で参加することができます。そしてその場は、全国のピアファシリテーター、ピアファシリテーターアドバイザー、支部・地区会の皆さんによって支えられています。

一方で、これまでピアトレーニングは、会費によって運営されている会員限定の場でもありました。そのため、合格されたばかりの方や、これからJCDAへの入会を検討されている方にとっては、「どのような場なのか」「自分にも参加できそうなのか」が、なかなか伝わりにくい面もあったかもしれません。

そこで今回は、ピアトレーニングを少し開き、まずは体験していただく機会として、特別体験会を実施しました。

経験代謝ピアトレーニング

今回の体験会では、2時間半のショートバージョンで経験代謝ピアトレーニングを実施しました。

キャリアコンサルタント役、相談者役、オブザーバー役に分かれてロールプレイングを行い、その場での経験を振り返り、参加者同士で深めていきます。

大切にしているのは、相談者の経験に耳を傾けること。そして、その経験を聴いている自分自身の内側に何が起きているのかに気づいていくことです。

JCDAでは、キャリアカウンセリングの考え方として「経験代謝」を大切にしています。経験代謝とは、相談者が自らの経験を語り、その経験に意味を見いだしながら、自分らしいあり方やこれからの可能性に気づいていくプロセスです。

人は、さまざまな経験を通して、迷ったり、悩んだり、時には立ち止まったりします。その経験を丁寧に振り返ってみると、「自分は何を大切にしていたのか」「どのようなことに心が動いたのか」が少しずつ見えてくることがあります。経験代謝では、そのように経験に映し出された自分らしさに気づき、これからの歩みにつなげていくことを大切にしています。

ピアトレーニングは、そうしたキャリアカウンセリングの力を、仲間とともに少しずつ磨いていく場でもあります。

安心して学び合うためのグランドルール

JCDAの学びの場では、参加者の皆さんが安心して学び合えるよう、グランドルールを大切にしています。

たとえば、一人ひとりの話を尊重して聴くこと。クラスの中で得た個人の情報を外に持ち出さないこと。相手の意見を一方的に判断したり、決めつけたりしないこと。そして、自分自身のことも決めつけないこと。

また、素直に意見やフィードバックを伝え合うこと、どれくらい自己開示するかは自分で決めること、傍観者にならずできるだけグループに参加すること、グループの時間を独占しないことも大切にしています。

安心・安全な場で学び合うこと。キャリア支援者としての倫理を意識すること。学びの場を運営するファシリテーターは、そのような場づくりに責任を持って関わっています。

自分の問いを持って場に入る

当日は、最初の自己紹介の中で、参加者の皆さんに「今日、どのようなことを期待して参加したのか」「キャリアコンサルタントとして、自分なりにどのようなところを課題に感じているのか」を、少し言葉にしていただきました。

自分の中にある期待や課題意識を一度言葉にしてみることで、学びに向かうアンテナが立ちます。ただ漫然と受け身で参加するのではなく、自分なりの問いを持って場に入っていく。そのこと自体が、ピアトレーニングの大切な入口になると感じています。

また、誰かが語った課題が、別の誰かにとっても「自分にも通じる課題」であることもあります。そこから、互いの経験を通して学び合う空気が少しずつ生まれていきます。

まずは体験してみることから

今回、JCDAの研修室で対面開催できたことにも、大きな意味があったと感じています。

はじめは少し緊張した表情の方もいらっしゃいましたが、自己紹介やワークを重ねるにつれて、少しずつ場がやわらいでいきました。ロールプレイングの後の振り返りでは、実践してみて初めて気づいたこと、聴くことの難しさ、相談者の言葉をそのまま受けとめることの大切さなど、率直な声が交わされました。

私自身も、参加者の皆さんの真剣なまなざしや、少し戸惑いながらも誠実に言葉を交わそうとする姿に触れながら、キャリアカウンセリングを学び続ける場の尊さを、あらためて感じていました。

今回の体験会は、合格者の皆さんにピアトレーニングを体験していただくための、初めての取り組みでもありました。これからも、養成講座のインストラクターであり、ピアファシリテーターとしても活動されている皆さんにもご協力いただきながら、オンラインでも体験いただける機会を計画しています。

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~国家資格キャリアコンサルタント合格者向け~【オンライン】「ピアトレーニング」特別体験会のご案内

「トレーニング」と聞くと、少しハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。けれども、ピアトレーニングは、キャリア支援者として完成された人だけが参加する場ではありません。むしろ、これから実践力を育てていきたい方、自分の関わりを見つめていきたい方、仲間とともに学び続けたい方にこそ、参加していただきたい場です。

今回の特別体験会をきっかけに、「こういうコミュニティで学んでみたい」「仲間と一緒に経験を積んでいけるのは心強い」「少し不安もあるけれど、参加してみたい」と感じてくださる方が一人でも増えれば、とても嬉しく思います。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。
そして、あらためて合格おめでとうございます。

ここから始まるキャリア支援者としての歩みを、JCDAはこれからも応援してまいります。

JCDA理事長 佐々木 好


参考:

JCDAのピアトレーニングについて

ピアトレーニング:3つのプログラム