理事長からのご挨拶

特定非営利活動法人
日本キャリア開発協会(JCDA)
理事長
佐々木 好

このたびは、日本キャリア開発協会(JCDA)のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
私たちは、「すべての人が自分の経験を糧にして、“ありたい自分”をエネルギーに生きていける社会」の実現を目指し、キャリアカウンセリングの普及と実践に取り組んでいます。

また、日頃より当協会を支えてくださっている皆さま──キャリア支援に携わる専門家の方々、教育・企業・行政の現場でともに活動してくださる皆さま、そしてJCDAの理念に共感を寄せてくださるすべての方々に、心より感謝申し上げます。

JCDAは、2000年の創立以来、全国各地でキャリア支援を実践してこられた会員の皆さまの力に支えられ、2025年に25周年という節目を迎えます。
人の人生に寄り添い、そのかけがえのない経験に耳を傾け、ともに意味を見いだしていく──そうした日々の営みこそが、私たちの活動の礎です。
あらためて、各地域でキャリアカウンセリングの力を信じ、現場を支え続けてくださっている皆さまに、心からの感謝を申し上げます。

JCDAでは、キャリアカウンセラー・キャリアコンサルタントの育成と研修を軸に、学校・地域・企業など多様な現場で、キャリアに関する相談・教育・支援を行ってきました。
「人が自分らしく生きること」を支えるこの営みは、今や個人の自己実現にとどまらず、社会の持続可能性にも深く関わっています。

現在、日本社会は、少子化・人口減少・働き手の急減といった大きな転換点に立たされています。育った時代や地域、価値観の違いを越え、互いに支え合える社会を築くためには、「誰もがアクセスできるキャリア支援」がこれまで以上に求められています。
私たちは、誰一人取り残さない“ひらかれたキャリア支援”の担い手として、これからも確かな役割を果たしてまいります。

また、世界に目を向ければ、急激な気候変動、対立と分断の深まりなど、将来への不安は一層増しています。
「持続可能」という言葉が、かつてなく切実な意味をもつ今、子どもたちが安心して自分の未来を描ける社会を築けているのか──そう自問する日々でもあります。

キャリアとは、仕事や進路だけでなく、「自分の生き方をつくっていくリアルな日々の営み」です。
だからこそ、子どもや若者が早い段階から「自分を知る」「社会を知る」「自分と社会のつながりを実感する」ことができるよう、私たちはキャリア教育や学びの機会づくりにも力を注いでいます。

一人ひとりに関心を持ち、その声に耳を傾け、問いかけ、共に考える。
「自分らしさ」という個別性を尊重しながら、「共に生きる」社会を同時に成り立たせていく。
たとえそれが困難であっても、その実現のために最善を尽くす──それが、私たちJCDAの使命です。

このページをご覧くださったあなたが、
「今のままでいいのだろうか」
「もっと誰かの力になりたい」
そう感じておられるとしたら、JCDAはきっと、その思いに応える場となるはずです。

また、私たちとは異なる分野で活動されている方々、多様な視点をもつ方々ともつながり、学び合いながら、キャリアカウンセリングの力を通じて、ともに可能性の扉を開いていきたいと願っています。

今後とも、JCDAの活動に温かいご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。