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2025年6月12日(木)、認定NPO法人ReBit様が主催する「【12〜34歳のLGBTQ 4,733名の声】LGBTQ子ども・若者調査2025 オンライン報告会」が開催され、JCDA事務局も参加いたしました。

本調査は、LGBTQの子ども・若者4,733名を対象に行われた、日本国内では類を見ない規模のインターネット調査で、学校・家庭・職場など、日常生活のあらゆる場面における当事者の声が寄せられました。

今回の報告会は、2022年に実施された前回に続く2回目となり、LGBT理解増進法の制定や教科書への多様な性の記載といった制度上の前進があった一方で、「子どもたちにとっての半径5メートルの世界——つまり、日々を過ごす学校や家庭などの身近な環境は、いまだ十分に変わっていない」という現実が、あらためて浮き彫りになりました。

具体的には:
LGBTQの中高生のおよそ9割が、過去1年間に困難やハラスメントを経験しており、そのうち6割以上が教職員から受けたものでした。

また、10代の当事者の過半数が自殺念慮を抱えており、自傷行為や精神疾患を抱える割合も高いことが明らかになりました。

こうした厳しい実態から、社会全体の「理解促進」と、当事者が直面する「現実」との間に大きなギャップが存在していることが示されました。

ReBit様の現場からの報告を受け、「誰もが安心して学び、働き、生きていける社会」を実現するためには、まず私たち大人がこのギャップにしっかりと目を向け、一人ひとりの“日常”に寄り添う支援をどう届けていくかが問われている、と強く感じました。

JCDAとしても、こうした調査結果や現場の声を真摯に受け止め、多様性に開かれたキャリア支援のあり方について、会員の皆さまとともに学び、考え、行動してまいります。

🔗 調査・報告会の詳細情報(ReBit公式サイト)
https://rebitlgbt.org/news/15741/