キラキラ輝く人生を送るために
自分の「やりたい」を見つけてほしい
人生は選択の連続です。読者の皆さんもこれまでにいくつもの選択をなさってきたことでしょう。今回のゲスト・大場優さんはある時、自分の過去の進路選択・職業選択を振り返り、「自分がやりたいこと」を軸に考えてこなかったことに気づきます。そして、それをきっかけに「自分が本当にやりたいことを見つけるためのキャリア教育」の必要性を感じ、独自のプログラムを開発しました。JCDAも協力しているその取り組みについてお話しいただきました。
SENS株式会社 Founder
シンガポール国立大学 職員
大場 優 さん
日本キャリア開発協会(JCDA)
理事長
佐々木 好
「自分がやりたいことは何か」 考えたことがなかった
大場さんとは、昨年8~9月に行われたキャリア教育プログラムからご縁が始まりました。改めてご経歴をご紹介いただくとともに、なぜキャリア教育に関心を抱いたかをお教えください。
司会:JCDA事務局長 原 洋子大場 2012年に京都大学経済学部を卒業後、新卒で大手自動車メーカーに就職し、主に東南アジア地域の新型車両のプロジェクトマネジメント業務に従事していました。現在は打って変わってシンガポールにある大学の職員として日本と東南アジアを跨いだ起業家教育やスタートアップ支援に関わる業務に携わりつつ、並行でキャリア教育事業の創業者として活動しています。
キャリアを変えたきっかけは、入社して10年近く経った頃から「“クルマを造って売ること”は、自分が人生をかけてやりたかったことだったのだろうか?」と思ったことです。
振り返ってみると、大学を選ぶ際も、就職先を選ぶ際も、「自分が何をしたいか?」を軸に考えたわけではありませんでした。「偏差値が高いから、周りもそこに行こうとしているから」「ここに入れば周りから認められるから」などの理由だったと思います。自動車メーカーに就職した理由も、誤解を恐れず一言で言えば「安定しているから」で、少なくとも「自分が本当にやりたいこと」を追求した結果ではありませんでした。そもそも、これまでの人生で「自分がやりたいことは何か?」を真剣に考えたこと自体がありませんでした。
佐々木 入学先や就職先は、周りの皆さんも大場さんと同じような理由で選ばれている方が多かったですか。
大場 たぶんそういう方が多いと思います。就職して数年は、もちろん仕事には真剣に取り組みましたし、学ぶことも多く充実感もありました。ただ30歳前後になると、結婚をしたり子を授かったりして背負うものが増え新しいチャレンジをしにくくなります。そのため、周囲にヒアリングした限りでは「たとえやりたいことが別にあった(あるかもしれない)としても、リスクをとって挑戦をするよりもこのままの状態で過ごそう」と考える人が少なからずいることがわかりました。
そこから、もっと若い頃に「自分がやりたいことは何だろう?」を真剣に考えるべきではないかと思ったのです。そうしてキャリア教育に関心を持ちました。
佐々木 「自分がやりたいことは何か?」という自問がわいてきたきっかけは何かあったのでしょうか。
大場 二つあります。一つは、就職活動の頃からずっと引っかかっていたものを思い出したことです。実は、内定をもらった複数社の中に「この仕事、やりたいな」と興味がわいた大手サービス会社があったのですが、その会社の内定を断っています。理由は単純で、採用担当者から「ウチの会社では30歳くらいになるとやりたいことを見つけて退職していく社員が多いよ」という言葉が、やりたいことを特に考えていなかった私には大きな恐怖だったからです。
それもあり、クルマや運転自体も好きでしたし、何より安定した終身雇用を望める自動車メーカーに就職することに決めましたが、どこかでやりたいことを選ばなかった自分に違和感を感じていたと思います。
佐々木 その時の自分の選択に、ずっとモヤモヤされていたのですね。もう一つのきっかけはどのようなものですか。
大場 一つ目のモヤモヤを思い出したきっかけでもあるのですが、2019年に脚の怪我で入院をしたことです。当時はテレワークがまだ定着していなかったので、約2ヵ月間の休職となり、文字通りぽっかりと空白の時間ができました。本を読んだり子どもと過ごしたり、復職後の準備をしたりはありましたが、何よりぼうっと自分の人生についていろいろなことを考えることが多かったのをよく覚えています。
佐々木 自分を見つめ直す時間ができたのですね。
大場 おっしゃる通りです。このタイミングで人生で初めて自分がやりたいことを真剣に考え始めました。最初に考えたのは、「そもそも自分は何をしたかったんだっけ?」ということです。
すぐに思い浮かんだのは、就活でサービス会社の内定を断ったことを後悔している自分です。「なぜ後悔しているんだろう?」「これからほかの道に進むことは可能だろうか?」など、いろいろと考えました。
そこで、考えられる選択肢を全部リスト化し、とにかくそこに関わる人にヒアリングしました。セミナーに参加して、勝手に個別チャットを送って講師と直接話す時間を取るお願いしたこともあります。
そこで得た知識や学びを基に再び考えて、またいろいろな方にお話を伺いました。今のSENS株式会社の行動理念にもしていますが、とにかく「知って、考えて、行動する」というサイクルを何度も繰り返し、自分の言葉で何がしたいのかを語れるようにしていました。
佐々木 言語化もされたのですね。そうされた上で、どのような決断をなされたのですか。
大場 会社を退職して、国立大学のMBA(経営学修士)課程に進むことに決めました。
佐々木 すぐにキャリア教育の世界に飛び込んだわけではなかったのですね。
大場 はい。その理由は二つありまして、一つは今まで製造業一筋で働いてきたので、自分が本当にキャリアに関することをやりたいのかまだ自信がなく、視野を広げてみたいと思ったことです。
もう一つは、自分が思い描くキャリア教育を事業としている企業が当時は見つけられず「じゃあ、起業して自分でやろう」と思ったのですが、ビジネス能力がまったく足りていないことを自覚していたことです。
なので、「MBAでビジネスを勉強しながらいろいろな経験をして視野を広げ、チャレンジの道筋をつけ実行していこう」と考えました。
佐々木 現在は、その大学でもお仕事をされているとうかがいました。
大場 はい。本業は大学の職員として、日本と東南アジアを跨いだ起業家教育やスタートアップ支援に関わる業務に携わっています。
それと同時並行で、キャリア教育に関する事業をSENS株式会社として行っているという状況です。
キャリア・アクセラレーション プログラムの開発・運営
SENS株式会社の概要についてお聞かせください。
大場 キャリアに特化した支援プログラムの企画実行と、それに関わるシステムの開発運営を行っています。ここでのキャリアとは、考え方/価値観/仕事/プライベート等を通じ体現される“生き様”のことを指しています。
私の大切にしている言葉に「意志あるところに道は拓ける」というものがあるのですが、これをすべての人が実現できるような世界を作りたいと思っています。
すべての人がやりたいことを見つけそれにのめり込めるように「知る・考える・行動する」のサイクルを回すことが大切だと考えており、この考え方を体験し習得してもらえるプログラムをめざしています。JCDAの経験代謝の考え方に似ていると勝手に思っています(笑)。
SENSという名称は日本の扇子に由来しています。扇子には、すべての骨をとめている根本である「要」があり、そこを中心に「扇面」が広がっていきます。
私の思い描くキャリア支援に例えれば、要が「考えること」で、扇面が「行動すること、知ること」です。
自分自身と徹底的に向き合い考えることが一番大事なのですが、それはいろいろなことを知る(経験する)ことから始まり、実際に行動してこそ検証できると思っています。
そういう意味で、大きく広がる扇面のようにさまざまな行動の場/経験や知の場を広げたい、そこから常に要に戻ってしっかり考えてほしい、それを繰り返してほしいという願いを込めて、SENSという社名にしました。
佐々木 現在の主な事業内容をご紹介いただけますか。
大場 「キャリア・アクセラレーションプログラム」という大学生・高校生向けのプログラムを開発・運営しています。目的は、学生の方が「自分が人生を通じてやりたいこと、成し遂げたいこと」を見つけるための環境を整えることです。
プログラムを受けたからといって必ずしもやりたいことが見つかるとは限りませんし、むしろいろいろな経験を通じて変わっていくべきとも思っています。
ただ、少なくともそれに至る「小さな種」を見つけること、またその育て方(知って考えて行動するサイクル)を習得することに貢献したいと思っています。
佐々木 昨年、当協会も協力させていただきましたが、改めてプログラムの内容をご説明ください。
大場 プログラムは大きく3つの柱で構成されています。①ワークショップ、②社会人インタビュー、③メンターによる伴走です。
まず、ワークショップでは、自分に徹底的に向き合いやりたいことの「仮説」を立ててもらいます。
さまざまな理論や考え方を参考にしており、具体的にはライフラインチャートなどを使って過去の決断を振り返るとともに、マインドマップや将来計画等のワークを通じて未来の計画を立てていきます。
ワークショップ中は「バディ」という参加者同士の2人1組のチームを作り、そこで必ず自分の考えを言語化しフィードバックをもらうことで頭の中を整理していきます。
次に、自分で立てた仮説に対して、ロールモデルとなる社会人を自ら探し出し、インタビューを実施してもらいます。
学生が知り得ている生き方や社会人のあり方は限られているため、壁打ちのようにいろいろな疑問・質問を投げかけることによって、仮説に対する検証・修正・深掘りを行い、どんどん視野を広げていってもらいたいと思っています。
最後に、CDAの方にメンターになっていただき、プログラム期間中学生一人ひとりに伴走することで質の良い内省を促します。どのようなプログラムであっても、受けっぱなしでは身につきにくいので、しっかりと望ましい内省をすることが非常に重要なポイントだと考えています。
プログラムの締めくくりでは、プログラムを通じて考え抜いた「自分のやりたいこと」について、自分の言葉でプレゼンテーションをしてもらいます。社会的に格好いいことか、完璧に道が定まっているかはまったく問題ではなく、今の自分の状態を自信を持って語れることが最も重要です。
佐々木 私たちが協力させていただいたトライアル開催では5週間にわたるプログラムでしたが、ほかにどのようなメニューをご用意なさっているのですか。
大場 1ヵ月のプログラム、4ヵ月のプログラム、テーマ別のプログラムなどを用意しています。
佐々木 このプログラムはどちらで提供されているのですか。
大場 東北および新潟の大学・高専を共同機関校とする「みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム(MASP:Michinoku Academia Startup Platform)」というコンソーシアムがあるのですが、現在はMASP所属大学の学生を中心に活動しています。
社会人インタビューで CDAの方に協力してほしい
プログラムの開発を始められたのはいつからでしょうか。
大場 2023年くらいからです。SENS株式会社として法人化したのは2025年の春で、正確に言うと私はメンバーではなくただの創業者なのですが、中心メンバーは4名で活動しています。
佐々木 会社組織にする前に活動されていたのですね。今までに何名くらいの学生の方を支援されたのですか。
大場 プログラムの受講者としては50名程度かと思いますが、講演などを含めればその数倍以上になります。
佐々木 実際に活動をされてみて、どのように感じられましたか。
大場 一部の大学生は、私が予想していた以上に自分のキャリアについてしっかりと考えていて、すごいなあと素直に感心しました。
ただその一方で、「自分のやりたいことがわからない」「やりたいことをどのように見つければいいかわからない」「そんなことを考えたことがない」という学生はやはり多く、そういう意味では、私たちがめざしている方向性は間違っていないと確認することができました。
佐々木 今後に向けて、プログラムの改善点などについて考えられていますか。
大場 まだまだ改善点だらけですが、まず、プログラムの内容やそもそもの事業全体としての構成をさらに深化させ、「自分がやりたいことはこうなんだ」と見つけられるようなプラットフォームをつくる必要があります。その中で、しっかりと研究等に立脚した理論に裏打ちされたスキームにすることをめざします。
また一方で、学生にサービスを提供する側の人も増やす必要があります。
私たちの会社のビジョンは「就業を超えた生き方を見つけるキャリア教育を担うための社会インフラになる」ことです。
社会インフラにするためには、受講してくださる人だけでなく、サービスを提供する人を増やすことが非常に大事です。
社会人インタビューにご協力いただける社会人の方についてもどんどん多くの人を確保しながらお互いの学びになる場にする必要があると思っていますし、学生の伴走ができるメンターもどんどん増やしながら、ワークショップも究極的には大学や高校の教員の方が回せるようになるべきだと考えています。
CDAの皆さんにもぜひご協力いただければと思います。
佐々木 インタビューを受ける人たちですね。ご協力させていただこうと思います。ちなみに、JCDA以外でパートナーシップを考えられているところはありますか。
大場 二つあります。一つはプログラム提供先のOB・OGです。極端な話だと、日本人である私が外国の方にキャリアの話をしてもピンとこないように、受講者の立場で考えるとバックグラウンドが異なる人の話よりも似ている人の話の方がより心に刺さるからです。
自分に近しいバックグラウンドの先輩が熱意を持って生きている姿は学生が自分のキャリアに向き合う大きな着火剤になると考えています。
もう一つは、学術的にプログラムの裏づけをしていただける研究者(機関)です。「自分の生き方を見つけよう」というややもすれば怪しい団体に捉えられてしまうリスクのある活動なので、それが社会インフラとして成長・定着するためには、理論や数値による実証・検証を通じた学術的な後ろ盾が欠かせないと考えています。
自分に自信を持って 自分の言葉で熱く語ってほしい
お話をお伺いしていると、大場様ご自身が何らかのミッションを抱いているように感じるのですが、いかがでしょうか。
大場 理屈では説明できないのですが、私は帰属意識がとても強く、日本または日本人であることに誇りを持ちたいと思っています。ただ、最近は日本は落ちつつある国として外国から見られることも少なくなく、自分自身も日本の元気のなさを感じることもあり、それが悔しくて「何とかしたい」という気持ちが、私の基本的な行動の源泉です。
佐々木 そうだったのですね。
大場 それがなぜキャリア教育に結びつくかというと、日本が元気で活発で活動的な状態になれば、おのずとアウトプットが良くなると信じているからです。
残念ながら、さまざまな調査でも日本人の仕事満足度は低く、米国の調査会社によると、日本の「熱意ある社員の割合」は世界比較で最低レベルだそうです。
私見ですが、その理由がまさに「やりたいことにのめり込めていない」ことだと考えています。私自身、クルマは好きでしたがのめり込むほどではなかった一方、社内にはクルマが大好きで、休みの日も常に車を触ったりディーラー巡りなどをしている同僚も多くいました。最初はほとんどなかった知識や経験や人脈の差が、10年近く経つともう埋められないほど大きくなり、直接のアウトプットに大きく影響を与えていることに気づかされたのをよく覚えています。
そこから、できるだけ早いタイミングで「自分はこれがのめり込めるんだ」というものを見つけるためのキャリア教育をすれば、日本の生産性が上がりもっといい国になると信じています。
佐々木 生産性はきっと上がるでしょうね。
大場 もっとも、すごく大事なポイントなんですが、仕事人間になることを奨励しているわけでもなければ、全員が全員社会課題を解決するようないわゆる「カッコいい」職を見つけてほしいわけでもありません。
大事なのは、自分が自信を持って「私はこう生きたい・生きている」と語れることです。
それがたとえば「私にとって仕事はお金を稼ぐための手段であり、本当にやりたいのは別の趣味だ」という内容でもまったく構いません。日本人がみんな活力を持ってさえいれば、必ずいい国になると思っています。
佐々木 そう伝えると、学生の方はどのような反応をされますか。
大場 「そういう考え方もあるんだ」と、刺さる人には刺さっているようです。
佐々木 大人の誰かに言ってほしいメッセージかもしれませんね。
大場 ある時にそう思ったとしても、経験を重ねることでおそらく考えは変わっていくでしょうし、むしろそうあるべきです。変わっていくこと自体は望ましいことですが、その時その時でしっかり言語化することが大切だと思っています。
私は以前、採用担当をしていましたが、自分の言葉で語れる学生からは強いエネルギーを感じました。
CDAも協力した2024年8~9月の
プログラム開催リーフレット
大場 そうですね。自分に自信を持ち、熱意を持って自分の言葉で語れるかどうかはすごく大事なことです。
佐々木 それに関連して、キャリア・アクセラレーションプログラムの中で留意していることはありますか。
大場 たとえば、ライフラインチャートで自分を振り返る際、自分が人生で大事にしていることをベースに、この先やりたいこと、実現したいことを言葉にするよう考えてもらう建て付けにしています。
あるいは、社会人インタビューにおいて「社会人に質問する前に自分のことを語ってください」とお願いしています。
その中にはまだふわふわとした曖昧なものもあると思いますが、それをあえて言葉にしてもらいます。言葉にすれば社会人からアドバイスをもらえるかもしれませんが、話さないと何も起こりません。
プログラムを通じて、自分のことを何回も言語化してアウトプットしてもらうことにはこだわっています。
佐々木 大場様ご自身が、言語化することによる意義やパワーを感じていらっしゃるのですね。
大場 はい。言語化できないということは、自分の中で整理しきれていないことだと捉えています。
言葉にすることによって矛盾点や足りない点、整理できていない点を認識することができるので、そこを補いながらどんどん自分が熱を込められる生き方を洗練させていってほしいと思います。
佐々木 インタビューを受ける社会人の方にも役に立ちそうですね。
大場 そうですね。自分の価値観や生き様を言語化して他者に話す機会はあまりないと思いますので、ご自身について整理できるのではないかと思います。
一緒にキャリア支援ができる プラットフォームを開発したい
佐々木 SENS株式会社の活動に対して、私たちCDAがご協力できることはありますか。
大場 すでにお話ししましたように、社会人インタビューの場面でお力添えいただければと思います。
自分もそうでしたが、学生はさまざまな生き方があること自体をあまり知りませんし、正解を求めようとする傾向があります。
ただ、人生に正解はなく、いろいろな価値観に基づいたいくつもの生き方があります。そこに触れることで視野を広げてほしいと思っていますので、CDAの皆さんの人生を生声で語っていただければうれしく思います。
佐々木 学生の支援に関心の高いCDAは多いと思います。
大場 CDAやキャリアコンサルタントという役割はこれからの時代に必須だと思っています。
やりたいことを見つけるプロフェッショナルとして、キャリアを深掘りするなどの対人支援の大事な土台を備えていらっしゃいます。
この基礎的な能力に加えて、自分のキャリアで語って学生の視野を広げられればさらに素晴らしいプログラムになるだろうと信じています。
昨年ご協力いただいた際、受講した学生から「メンターやプロの方とお話しし、壁打ちできたのが一番良かった」との声もありました。できればメンターとして学生に伴走いただける方も増えていくとうれしく思います。
今後に向けての抱負がございましたらお聞かせください。
大場 私たちが取り組んでいるようなキャリア教育は、もしかするとすでに取り組んでいらっしゃる方がいるかもしれません。
CDAの方の中にはフリーランスの方もいらっしゃいますので、それぞれの得意分野を活かして支援なさっているのではないかと思います。
ただ、対人支援の活動はどうしても労働集約型になりがちで、受講者が増えるとそれに応じ提供者も増やさなければならず、個別対応など小規模での活動になったり、各機関や個人が同じことをしているなどの非効率が起こったりしていると感じています。
私たちはその点を解決すべく、みんなで協力して一緒にキャリア支援活動ができるようなプラットフォーム的な仕組みを、システム開発を通じて実現したいと考えています。
JCDAにて打ち合わせの際、
立野了嗣会長を交えて。右から3人目が大場さん。
佐々木 CDAあるいはキャリアコンサルタントはどのような専門性を持つのか。そして自分は、その中でもどのような分野を得意としているのか。その両輪で提供できれば望ましいのですが、まだ課題として残っています。大場様がご提案くださったコンセプトでつながることができればいいですね。本日はありがとうございました。
(取材:2025年8月26日)




