目次

中学生や高校生にとって、毎日は“出来事の連続”。
学校生活、友達関係、部活動、挑戦、失敗…
ひとつひとつは小さな出来事でも、積み重ねてみると、その人の「物語」になります。

人生すごろく「金の糸」は、
小・中・高・大学までの経験を語る “人生のすごろくゲーム” です。
自分のことを楽しく話し、仲間の話を丁寧に聴き、
そこから“自分らしさ”のヒントを見つけていくボードゲーム形式の自己探索ツールです。

■ 中高生にとっての「金の糸」の面白さ

中学生・高校生が金の糸をすると、とてもユニークな時間が流れます。

● 中高生は “今まさに体験していること” を語る

小学校の思い出、習い事、中高の部活や行事、友達とのエピソード。
すべてがリアルタイムの経験であり、語りだすとあっという間に物語が立ち上がります。

● 大学時代は “未来の自分” を想像して語る

まだ経験していない大学生フェーズに止まると、

「こんなバイトしてみたい」
「こんな活動に挑戦したい」
と、未来の自分を楽しそうに描きはじめます。

この “過去” と “現在” と “未来” が自然につながる感覚 は、金の糸ならではです。

■ 緊張から、安心へ。安心から、語りへ。

ワークの冒頭、初めて自分の経験を話すのは緊張を伴います。
しかし、
• ゲーム形式で進む
• 自分のペースで考えられる
• 他の子の話を聞く時間がある

そうした安心感が、語りのスイッチを自然にオンにしていきます。

ある中学生は最初の自己紹介で声が小さかったものの、
数マス進んだ頃には、顔を紅潮させながら話し始めました。

最後のコメント共有では、お互いに少し照れつつも、
「〇〇さんの話を聞いて、自分も頑張ろうと思った」
「意外な一面が知れて嬉しかった」
と互いを認め合う姿が見られ、胸が熱くなります。

見学していた先生からも、
「こんなに楽しそうに、こんなに真剣に話すんだ…」
という驚きの声をいただくことがあります。

金の糸は、
教室の空気をやわらかくし、生徒の“語る力・聴く力”を自然に引き出すツール
として大きな効果を発揮します。

■ 全国の学校・地域で広がりはじめています

金の糸は2014年のデビューから11年間、
これまで大学・企業・市民向けに多く実施されてきましたが、
ここ数年で 中学生・高校生向けの取り組みが全国に広がりつつあります。

今年の1月29日には、名古屋市教育委員会が主催する
小学生向けキャリア教育プログラム「ミライトラベルDAY」で金の糸を実施しました。

🔗令和6年11月_ミライトラベルDAY実施記録映像(外部リンク)

そのほか、ロータリークラブが主催する青少年奉仕活動、
インターアクトクラブ、学校での特別授業など、
さまざまな場で導入が進んでいます。

より多くの学校で気軽に導入できるよう、
ここからの展開をさらに加速していきたいと考えています。

■ 活用方法や事例をもっと知りたい方へ

金の糸には、学校・企業・地域など、多様な実践事例があります。
導入の参考にしていただけます。

🔗 活用事例(金の糸ポータルサイト)

🔗 金の糸ガイドブック(PDF)
(「金の糸」の概要・進め方・実践ポイントがコンパクトにまとまっています)

🔗 金の糸コミュニティ(Facebookグループ)
(最新の実践報告や交流が活発に行われています)

■ 金の糸アワード2025 ― 学校・地域の取り組みも応募できます

金の糸は2025年に11年目を迎えます。
JCDAでは今年も 金の糸アワード2025 を開催します。

中学校・高校での取り組みも応募対象です。
• キャリア教育の授業で実施
• ホームルームの対話活動として活用
• インターアクト活動として実施
• PTA・地域団体と協力して開催

こうした取り組みをぜひ全国からお寄せください。

🔗 金の糸アワード2025
 応募締切:     2026年1月5日
 オンライン表彰式: 2026年2月28日

■ 実施をご検討の学校・団体のみなさまへ

「金の糸に興味がある」
「一度話を聞いてみたい」
「うちの学校でもできる?」

そのように感じていただいた方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)がファシリテーションを担当し、
安心・安全な対話の場を丁寧につくります。

お問い合わせ
 ※金の糸ポータルサイトの「お問い合わせ」からお願いします

✍ さいごに

学生時代は、人生の価値観が形づくられるとても大切な時期です。
金の糸は、ただの“すごろくゲーム”ではありません。
自分を語り、仲間の物語に耳を傾け、未来の可能性に気づくための体験です。

より多くの中高生にこの体験が届きますように。
そして、金の糸アワード2025で皆さまの取り組みにお会いできることを楽しみにしています。

🔗 金の糸アワード2025