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皆さま、こんにちは。JCDAの佐々木です。

2026年8月9日(日)、北海道支部札幌地区会にお招きいただき、札幌を訪れました。

この日の札幌は、日差しは夏らしく強いものの、暑さはそれほど厳しくなく、とても爽やかで過ごしやすい一日でした。

大通公園も多くの人で賑わい、夏休みの時期ということもあって、空港や街中ではご家族で旅行を楽しむ姿もたくさん見かけました。

久しぶりの北海道。街を歩いているだけでも、夏の札幌らしい明るい空気を感じます。

まずは幹事の皆さんと

地区会の開始前には、運営を担ってくださっている幹事の皆さんとランチをご一緒しました。

日頃の地区会の活動や、北海道でのキャリア支援についてのお話などを伺いながら、ゆっくり交流することができました。

そして13時30分、札幌市教育文化会館にていよいよ地区会のスタートです。

今回のテーマは、

「CDAと私と私たち ―倫理・専門性・地域での実践をてがかりに―」

当日は30名の皆さまにご参加いただきました。

JCDAの設立当初から関わってくださっているベテラン会員の方から、つい最近資格を取得されたばかりという方まで、CDAとしての歩みも、現在の仕事や活動も、本当にさまざまです。

札幌だけでなく、旭川や函館など遠方から足を運んでくださった方もいらっしゃいました。

北海道の広さを考えると、他の地域から札幌まで来てくださることは決して簡単ではありません。本当にありがたく感じました。

「CDAになったきっかけ」を思い出す

最初の自己紹介では、

「CDA・キャリアコンサルタントになったきっかけ」
「今の自分とCDA・キャリアコンサルタントとの距離」

についてお話しいただきました。

そして実は、この問いを皆さんに投げかけながら、私自身も思いがけず、自分がCDAになった頃のことを思い出す出来事がありました。

今回の参加者の中に、私がCDA資格を取得したときの養成講座で一緒に学んだ同期の方がいらしたのです。

東京で同じ養成講座に通い、その後、その方は北海道へ移られました。

今回、約16年ぶりに再会することができました。

本当に久しぶりなのですが、顔を合わせれば、不思議と当時のことが思い出されます。

今回の講演に向けて、私自身の歩みを「金の糸」として振り返っていましたが、皆さんに「CDAになったきっかけ」を尋ねながら、自分自身も、資格を取得した頃に何を感じ、何を考えていたのかを改めて思い出しました。

こうした再会があるのも、長く続くCDAのつながりならではなのかもしれません。

社会が変わっても、大切にしてきたもの

前半では、JCDAが現在取り組んでいる活動や、キャリアコンサルティングを取り巻く社会環境の変化についてご紹介しました。

働き方や価値観が多様化し、AIをはじめとするデジタル技術も急速に進展しています。

こうした社会の中で、これからのキャリア支援には何が求められているのか。

そして、私たちCDAがこれまで大切にしてきた「経験代謝」や「自己概念の成長」は、これからの支援とどのようにつながっていくのか。

皆さんと一緒に考えました。

社会から新しいことを求められているから、それまでの支援をすべて変えていく、ということではないと思っています。

むしろ、私たちがこれまで大切にしてきた専門性が、変化の大きな時代だからこそ、さらに重要になっているのではないでしょうか。

人が自分自身の経験から意味を見いだし、その人らしい成長につなげていくことを支える。
今回は、そんな私たちが大切にしてきた支援の本質について、あらためて考える良い機会になったと思います。

倫理は「正解」を覚えることではなく

後半では、キャリアコンサルタントの倫理についても取り上げました。

ある事例をもとに、

「CDA・キャリアコンサルタントとして、何に留意する必要があるだろう」

とグループで考えていただきました。

倫理というと、「してはいけないこと」や「守らなければならない規則」をイメージしがちです。

もちろん、それも大切です。

でも実際の支援場面では、倫理規定を知っていれば答えが出るとは限りません。

自分はどのような立場にいるのか。
相手との関係はどうなっているのか。
相談者の利益とは何なのか。
誰と何を確認し、合意しておく必要があるのか。

そうしたことを、その都度問い続けていく必要があります。

参加された皆さんは、全体での発言は最初こそ少し控えめでしたが、ペアやグループで話したことを、少しずつ丁寧に共有してくださいました。

その言葉を伺いながら、仲間同士で考え続けることそのものが、専門性を育てていく大切な営みなのだと改めて感じました。

「キャリアコンサルタントが、まだ知られていない」

最後の全体振り返りでは、資格を取得されて間もない方から、とても印象に残るお話がありました。

資格を取得し、

「よし、これからキャリアコンサルティングを広げていこう」

と考えて、いろいろなところへ働きかけてみた。

ところが実際に動いてみると、

「国家資格の制度が始まって10年。キャリアコンサルタントという資格そのものが、まだ十分に知られていない」

という現実にぶつかったそうです。

だから、国やJCDAにも、もっと資格について社会へ伝えてほしい。

そんな率直なご意見をいただきました。

とても大切な指摘だと思います。

JCDAとしても、CDAやキャリアコンサルタントについて知っていただくための発信や広報活動を、これからも続けていかなければなりません。

それと同時に、私たち一人ひとりが、地域や職場、学校など、それぞれのいる場所で誰かと関わり、その関わりを通して相手に何かが届く。

その機会を通して、

「こういう人がいるんだ」
「こういう関わりがあるんだ」
「CDA・キャリアコンサルタントって、こういうことをしてくれる人なんだ」

と知っていただく。

一人ひとりの小さな実践そのものが、キャリアカウンセリングを社会に伝える活動になる。

そのことも、とても大切だと感じています。
キャリアカウンセリングが少しずつ社会に根づいていくために、本部からの発信と、それぞれの地域での実践。その両方を、皆さんと一緒に進めていきたいと思います。

全国に仲間がいるということ

もう一つ、今回とても印象に残った再会がありました。

函館から参加してくださった方は、以前、沖縄地区会の初代地区長を務めてくださった方でした。

以前は沖縄でお会いしていた方と、今度は札幌で再会する。

なんとも不思議な感じがします。

住む場所や仕事、ライフステージが変わっても、また違う土地でお会いすることができる。

全国どこに行ってもCDAの仲間がいる。地域を越えてつながっているからこそのご縁だと思います。

冒頭で「CDAと私と私たち」というタイトルを掲げましたが、一日の終わりには、私自身も改めて「私たち」という言葉を実感していました。

小さな一歩を、地域から

会場では、8月30日(日)に札幌エルプラザで開催を予定している、アクサ生命保険株式会社様との市民向け社会貢献イベントについても、チラシを配布させていただきました。

会員の皆さんご自身にはもちろん、お知り合いの方にもご紹介いただければ嬉しく思います。

こうした機会を通じて、一人でも多くの方が、自分自身のキャリアやこれからの生き方・働き方について考えるきっかけを持ってくださればと思っています。

それもまた、キャリアカウンセリングを社会に開いていく一つの小さな一歩なのかもしれません。

また北海道で

地区会終了後は、懇親会にも参加させていただきました。

講演中にはなかなか聞けなかったお話を伺ったり、お互いが大切にしているものについて語り合ったりと、とてもよい時間を過ごすことができました。

今回、札幌で皆さんとお会いできたことを本当に嬉しく思っています。

またぜひ北海道を訪れたいですし、次は札幌以外の地域の皆さんともお会いしたいと思います。

そしていつか、地域の市民の皆さんにも参加していただけるようなイベントや取り組みを、地区会の皆さんと一緒につくってみたい。そんな新しい楽しみもできました。

地区会を準備し、当日まで支えてくださった幹事の皆さま、そしてご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

今回、皆さんと一緒に考えた「小さな一歩」。

振り返ってみれば、あの日、会場に足を運び、仲間と出会い、語り合ったこと自体が、それぞれにとって一つの小さな一歩だったのかもしれません。

また北海道でお会いできることを、楽しみにしています。

JCDA理事長 佐々木 好