お世話になっております。JCDA事務局です。
同じ職場で毎日顔を合わせている仲間のこと、私たちはどれくらい知っているでしょうか?
先日ある組織にお邪魔させていただき、人生すごろく『金の糸』ワークショップを行いました。当日は、日ごろ異なる部署や場所で働いている社員の方々が世代を超えて一堂に会し、交流することでお互いの価値観や経験、考え方を知ることによって共感を育み、信頼関係を築くことを目的として行われました。
人生すごろく『金の糸』は、小学校時代から大学時代までの過去の経験をすごろくゲームというツールを使って、テーマに基づいてお互いに語り合い、自分らしさを知って、未来につなげるためのものです。
はじめに、自分らしさを知ると何がよいのか、また、自分らしさはどんな風に現れるのか、などをお伝えし、自己紹介を兼ねて「小学校の頃の夏休みの思い出」をお互いに語るところからスタートしました。
小学校の頃の記憶は普段なかなか思い出さないことが多く、難しさを感じていらっしゃる方もいましたがグループメンバーが語る経験をきいて、少しずつ思い出したり、笑いながらお互いの話を聴きあったり、時には真剣に聞き入りながら、メモをとりながら参加する様子が印象的でした。
自分らしさである「金の糸」を言葉にするパートでは、グループメンバー同士、その人らしさを感じた点についてフィードバックをする時間をとりました。タイマーが鳴っても時間が足りないグループが出るなど、皆さんにとって非常に熱の入る、貴重な経験であることが伺えました。最後に、「金の糸」を軸に自分らしさを活かし、未来を創るという視点で語って終了となりました。「金の糸」が明確になることは、未来への道筋につながっていきます。
~自己理解は、人との対話を通して育まれる~
同じ組織であっても、また仕事で会話を交わすことはあっても、自分や相手が、これまでの人生の中で、どんな出来事に出会い、その出来事に対してどんなことを感じ、行動してきたのかを聴く機会は多くありません。それをお互いに言葉にすることで、新たな自分や相手との出会いが生まれるのが『金の糸』ならではの価値だと感じています。
相手の話に耳を傾けることで忘れていた経験を思い出し、自分の人生を言葉にする。その過程で自分でも気づいていなかった価値や強みが見えてくる。また、仲間のフィードバックや反応から、少し違った視点から捉え直し、一人では気づけなかった価値観や強みに出会う・・自己理解は、自分の内側だけで完結するものではなく、人との対話を通して育まれていくものなのだと、改めて実感しました。
感想からは、こんな声がありました。
・「過去の経験の積み重ねが今の自分をつくっている」
・「自分らしさを仕事で活かしたい」
・「視野や視点が広がった」
・「語りやフィードバックから、自信を取り戻すことができた」
自己理解の深まりが、未来へとつながるきっかけになっている様子が伺えました。
~対話が安心してつながれる組織の土台を育む~
また、日頃接点の少ない人同士が、お互いの人生の背景を知ることで、「同じ組織で働く仲間」から「一人の人生を歩んできた人」へと見え方が変わっていく様子も印象的でした。人は、相手の背景を知ることで理解が深まり、理解が深まることで安心してつながることができます。
参加者からは、こんな声をお聞きしました。
・「相手の言動が、背景にある人生の積み重ねによってつくられていることが理解できた」
・「自己開示をすることでコミュニケーションがより深まることを実感した」
対話そのものが人と人との関係性を変えていく力を持っていることがうかがえました。
対話は、自分と向き合う時間であると同時に、人と人との距離を縮める時間でもあります。お互いの人生に耳を傾け、その人らしさを認め合うことは、自己理解を深めるだけでなく、組織の中に安心して相談し合える関係や、新たなつながりを育むきっかけにもなります。
一人ひとりの自己理解が深まり、お互いを理解し合うことが、信頼関係のある組織づくりにつながっていく。そのことを参加者の皆さんとともに実感できたことは、私達にとっても大変貴重な経験となりました。
▼関連リンク
人生すごろく『金の糸』
https://www.j-cda.jp/goldenthread/




