目次

皆さま、日頃より大変お世話になっております。JCDAの佐々木です。

このたび、『JCDAジャーナル』No.100(2026年8月号)を発行しました。

2000年12月に「創刊0号」を発行して以来、長い年月を重ね、今回で100号という大きな節目を迎えることができました。

これまで誌面づくりに携わってくださった皆さま、ご寄稿や取材にご協力くださった皆さま、そして何より、毎号ジャーナルを手に取ってくださった会員の皆さまに、あらためて心より御礼申し上げます。

100号では、記念企画として、JCDA会長の立野了嗣さんと私との対談「思想や理念を土台に、学びと実践を続けるCDAになってほしい。」を掲載しました。

また、前理事長で現在は特別顧問の大原良夫さんからは、「私にとってのJCDAジャーナル」と題した特別寄稿をお寄せいただいています。

この100号という節目を機に、少し時間をさかのぼり、『JCDAジャーナル』が生まれた頃のことをあらためて振り返ってみたいと思います。

今回から3回にわたり、

「JCDAジャーナル100号記念」

として、創刊0号と100号の中から、今あらためて皆さまにお読みいただきたい記事をご紹介します。

第1回となる今回は、2000年12月15日に発行された「JCDAジャーナル創刊0号」から、当時、専務理事であった立野了嗣さんの巻頭挨拶「『JCDAジャーナル』創刊にあたって」をご紹介します。

続く第2回では、100号に掲載した大原良夫特別顧問の「私にとってのJCDAジャーナル」を、第3回では、創刊0号に収録された、ナンシー・K・シュロスバーグ先生による「キャリアカウンセリング・フォーラム」での基調講演をご紹介する予定です。

さらに、100号に掲載した立野会長と私との記念対談の全文も、あらためて本ブログでご紹介したいと思っています。

さて、創刊0号が発行されたのは、JCDAが設立された2000年のことです。

今から四半世紀以上前、JCDAはどのような社会を見つめ、キャリアカウンセリングをどのように捉え、これから何を目指そうとしていたのでしょうか。

立野さんの文章には、こんな言葉があります。

「人生の先輩たちが歩んできた道筋に沿って歩むことはできない、いわばモデルのない人生設計を描かなければいけない時代」

25年以上を経た今、この言葉はむしろ、当時以上の重みをもって私たちに響くようにも感じます。

それでは、創刊当時の文章をそのままご紹介します。


『JCDAジャーナル』創刊にあたって

日本キャリア開発協会
専務理事 立野 了嗣

ご存知のように、日本社会はいま大きな転機に差しかかっています。いわば新しく生まれ変わるための産みの苦しみを味わっている時期ともいえます。

社会が大きく変化するとき人々は見通しのつかない将来に不安を抱きがちです。人生の先輩たちが歩んできた道筋に沿って歩むことはできない、いわばモデルのない人生設計を描かなければいけない時代にわれわれは生きていくことになります。

このような情勢のなか、キャリアカウンセリングやそれを担うキャリアカウンセラーの役割がきわめて重要になってまいりました。それと同時に、その内容や基準の整備が必要になっています。

「日本キャリア開発協会」は2000年2月に設立されました。内外の関係機関との調整を経て、2000年10月26日、東京・新宿センチュリーハイアットホテルにて協会の旗揚げを記念して「キャリアカウンセリング・フォーラム」を開催しました。定員300名のところ1000名を越える参加申し込みをいただきました。

キャリアカウンセリングというテーマへの関心とともに、従来キャリアカウンセリングに特化した協会が日本に存在しなかったことなどから、大きな関心が当協会に寄せられた結果ととらえています。

現在の具体的な活動としては、日本で初めてのキャリアカウンセラー資格であるCDA(Career Development Adviser)に関する資格試験の実施と協会会員である有資格者に対するさまざまなサポートを行っています。

今後の活動としては、一般企業、人材ビジネス、教育団体、公共機関等、既存組織との連携をとりながら、キャリアカウンセリングの啓蒙と普及をはじめとし、キャリアカウンセリングサービスに関する標準化事業を強く推進してまいる所存です。

生まれたばかりの協会ですが、今後のわれわれの活動にご支援とご協力の程をお願いし、「JCDAジャーナル」創刊の言葉とさせていただきます。


『JCDAジャーナル創刊0号』

発行日 2000年12月15日

発行 東京都台東区上野公園18-7 日本キャリア開発協会


25年以上を経て、あらためて思うこと

いかがでしたでしょうか。

「モデルのない人生設計を描かなければいけない時代」。

「キャリアカウンセリングや、それを担うキャリアカウンセラーの役割がきわめて重要」。

そして、企業、教育、公共機関などさまざまな組織と連携しながら、キャリアカウンセリングを社会に広げていこうとする意思。

創刊から25年以上が経ち、社会の状況も、キャリア支援を取り巻く環境も大きく変わりました。

2016年に国家資格キャリアコンサルタント制度が生まれ、働き方や生き方はさらに多様になり、いま私たちは、人口構造の変化や長寿化、テクノロジーやAIの急速な進展など、新たな変化のただ中にいます。

一方で、創刊時に書かれたこの文章を読み返すと、JCDAが最初に見つめていた問いそのものは、決して過去のものになっていないことにも気づかされます。

変化の中で、一人ひとりが自分自身の人生をどのように生きていくのか。

そして、その人に寄り添うキャリア支援者は、何を大切にし、どのような役割を果たしていくのか。

100号は、一つの到達点であると同時に、これからのJCDA、そしてCDAのあり方を考える一つの機会でもあるのだと思います。

次回の「JCDAジャーナル100号記念② ~私にとってのJCDAジャーナル」では、前理事長・大原良夫特別顧問が100号に寄せて綴った文章をご紹介します。

創刊から今日まで、JCDAジャーナルがどのような役割を果たしてきたのか。

ぜひ、続けてお読みいただければと思います。

 

JCDA理事長 佐々木 好


JCDAジャーナルNo.100

創刊100号となる記念号では、立野会長と佐々木理事長による記念対談、大原良夫特別顧問による特別寄稿のほか、CDAインタビュー、誌上講座、APCDA 2026 Conference参加レポート、支部・地区活動レポートなどを掲載しています。

▼JCDAジャーナルvol.100はこちらから
https://www.j-cda.jp/ebook/vol100_202608/

※閲覧には会員マイページへのログインが必要です。

日本キャリア開発協会 創立25周年記念大会

わたしたちは「何者」か 何のために生きるのか
~社会の未来を共につくる~

協会の歩み