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昨日、東京都立八王子南特別支援学校で実施された「キャリアカウンセリング体験」付きキャリア研修をオブザーブさせていただきました。

この研修は、教員一人ひとりが自身のキャリアを振り返り、今後の教育実践や人生について主体的に考えること、そしてその内省の経験を、生徒への関わりやキャリア教育に活かしていくことを目的としています。後半には、国家資格をもつキャリアコンサルタントとの1on1セッション(キャリアカウンセリング体験)が実施され、現場で日々奮闘されている教員の皆さんにとって、まさに“立ち止まって自分と向き合う”貴重な時間となっていたようです。

教職という専門性の高い職業にあって、「生徒のために」「学校のために」と常に多忙な先生方が、30分という短い時間ではございましたが、キャリアコンサルタントとの対話を経てやわらかな表情で会場に戻ってこられた姿がとても印象的でした。キャリアカウンセリングが、振り返りや気づきの一助となっていたのであれば嬉しく思います。

今回の体験セッションに参加されたキャリアコンサルタントの皆さんは、事前の模擬演習や自宅学習を通じて、学校現場への理解を深めたうえで臨まれており、限られた時間の中でも、丁寧で誠実な関わりを実践されていました。

また、もし今後さらに機会をいただけるようであれば、先生方にもぜひ「人生すごろく金の糸※」のワークショップをご体験いただけたらと思いました。学生時代の経験をすごろく形式で語り合うこのワークは、楽しみながら自分らしさに気づくきっかけにもなります。教員の皆さん自身の内省にも、そしてキャリア教育を担う立場としても、きっと新たな発見につながることでしょう。

このような取り組みが、「自分のキャリアを語ること」や「支援を受けること」への抵抗感を和らげ、学校現場に教員も含めたキャリア支援の文化を根づかせていく──そんな可能性を大いに感じた一日でした。

JCDAでは、今後も教育現場との連携を通じて、キャリアカウンセリングの意義を広く社会に伝えていく活動を続けてまいります。

※「人生すごろく金の糸」とは

すごろく形式のワークを通じて、自分の学生時代の経験を楽しく語り合いながら、自分らしさや大切にしている価値観、“金の糸”を見つける体験型のツールです。
子どもから大人まで幅広く活用され、対話を通じた自己理解と相互理解を深めます。

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