皆さま、日頃より大変お世話になっております。
JCDAの佐々木です。
2026年5月23日(土)、福岡市内の天神チクモクビルにて開催された「JCDA九州・沖縄支部 全体交流会」および「ぴあぴあ in 九州」に参加しました。
まずは、この一日を企画・運営してくださった九州・沖縄支部、各地区会、PF・PFAの皆さま、そしてご参加くださったすべての皆さまに、心より御礼申し上げます。
今回の記事は、当日ご参加くださった皆さまへの感謝を込めて書いています。
同時に、全国で活動するCDAの皆さま、そしてこれからCDAやキャリアコンサルタントを目指そうとしている皆さまにも、この一日を通じて私が感じたことをお伝えしたいと思います。
CDAの学びは、単に資格を取得するためだけの学びではありません。
人との関わり方が変わる。
自分自身の経験の意味を見つめ直す。
仲間との関係性の中で、自分自身も少しずつ変わっていく。
今回の九州・沖縄支部の一日は、そのことをあらためて実感させてくれる時間でした。
共に学び、繋がり、未来を創る一日
当日の全体テーマとして掲げられていたのは、
「共に学び、繋がり、未来を創る一日」
という言葉でした。
また、九州・沖縄支部の目指す姿として、
「自分の中にある“ありたい自分”が人をつなぎ、場をつくり、未来をつくる」
というメッセージも示されていました。
この言葉は、まさに今回の一日を象徴していたように思います。
午前の全体交流会では、福岡(福岡・佐賀)、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の各地区会から、それぞれの活動紹介がありました。
学びの場づくり、会員同士の交流、治療と仕事の両立支援、キャリアカウンセリングの地域への普及、地域イベントへの参加、啓発活動など、取り組みは実に多様です。
九州・沖縄支部は、広い地域にまたがる支部です。
それぞれの地域には、それぞれの特徴があり、歴史があり、関係性があります。
それらが一つの場で共有されたとき、単なる地区会の活動紹介を超えて、「私たちは何を大切にして、この地域で活動しているのか」という共通の問いと方向性が立ち上がってくるように感じました。
当日は、JCDAの立野了嗣会長、大原良夫理事、黒木陽子理事も参加しました。午前の全体交流会、午後のぴあぴあ、懇親会まで、それぞれが参加者の皆さまと言葉を交わしながら、九州・沖縄支部の皆さまがつくってくださった場を、ともに味わう時間となりました。
そして何より印象に残っているのは、会場にあふれていた皆さんの笑顔です。
久しぶりの再会を喜ぶ笑顔、初めて会った方と言葉を交わす少し照れた笑顔、グループで語り合う中で自然にこぼれる笑顔。
その笑顔の一つひとつに、九州・沖縄支部が長い時間をかけて育ててきた関係性が表れているように感じました。
2017年の大会から続く「しあわせの風」
午前の冒頭では、私からご挨拶の機会をいただきました。
その中で、2017年に福岡で開催されたJCDA九州・沖縄大会についても触れました。
同大会のテーマは、
「共に生きる しあわせの風は南から、CDA_よかろうモン」。
熊本地震後の地域からの報告、仕事と治療の両立支援、CDAのコミュニティデザインなど、九州・沖縄から、これからのCDAのあり方を発信する大会でした。2016年に国家資格キャリアコンサルタント制度がスタートした翌年でもあり、CDAの役割をあらためて問い直す意味でも、大切な節目だったのだと思います。
今回、あらためて九州・沖縄の皆さまと同じ場に身を置きながら、「しあわせの風は南から」という言葉を思い返していました。
九州・沖縄支部は、もともと活動がとても活発な地域です。
その歩みの中で育んできた関係性、熱量、地域に根ざした実践が、今回の場にも確かに息づいていました。
資格の先にある、人が変わっていく学び
午前の交流会では、参加者同士で、「あなたにとって、CDA資格・キャリアコンサルタント資格を活かすとは?」を語り合う時間がありました。私もグループの一つに入り、一緒に語り合いました。
その中であらためて感じたのは、CDAの学びの豊かな広がりです。
誰かがCDAの学びに出会う。
学びの中で、少しずつ人との関わり方が変わる。
自分自身の経験や人生の捉え方が変わる。
目の前の人の話を聴く姿勢が変わる。
その変化を、家族や職場の仲間、友人がそばで感じる。
そして、「自分も学んでみたい」「この学びには何か大切なものがあるのではないか」と思う。
CDAは、そうした身近な人から人への伝わり方によっても育ってきました。
JCDAは2000年に創立し、25年の歩みを重ねてきました。
現在2万人以上の方が会員として所属してくださっていますが、
その中には、職場の上司や同僚から勧められて学び始めた方、友人の姿に影響を受けて一歩を踏み出した方、親子で資格を取得された方も少なくありません。
それは、CDAの学びに出会った人自身の変化が、身近な人の心を動かし、次の学びへと手渡されてきたのだろうと思います。
資格をどう活かすか、を考えることは大切です。
しかし同時に、学びを重ねる中で、気づけば人との関わり方や自分自身の経験の受け止め方が変わっている。そのような自然な変化こそ、CDAの学びの深い価値なのかもしれません。
ぴあぴあ in 九州 ~ピア(仲間)とともに学ぶ~
午後は、「ぴあぴあ in 九州」が開催されました。
ぴあぴあは、JCDAのピアトレーニングを支えているピアファシリテーター・アドバイザー(PFA)、ピアファシリテーター(PF)の皆さまが中心となってつくる、自主的な学びの場です。
今回の配布資料には、対面で集うことで感じ合うエネルギー、場・他者・自分自身への感受性を大切にしながら、CDAが語り合い、学び合う場をともに創る、という趣旨が記されていました。
JCDAのピアトレーニングは、単に知識を得る場ではありません。
誰かから一方的に教わる場でもありません。
参加者一人ひとりが、その場に持ち寄る経験や感じたことを大切にしながら、互いの語りを通じて学びを深めていく場です。
今回のぴあぴあでは、「カウンセリングスキル向上のための特別ぴあトレーニング」として、導入ワーク、経験代謝ピアトレーニングが行われました。
私もPFAの一人として、6人グループの進行を担当させていただきました。
午前中の交流会では、「資格を活かすとは」が語られました。
そして、その後のロールプレイで語られた、悩みや揺らぎ。
一見すると別々の話のようでいて、どこか根底でつながっているように感じました。
なぜ、そのことに悩むのか。
なぜ、今の状況に心が揺れるのか。
なぜ、その経験が自分にとって意味を持つのか。
そこには、その人がキャリア支援の学びに一歩踏み出し、資格を取得し、その後も更新を重ね、実践や活動につなげようとしてきたエネルギーがあるのではないか。
そう感じる時間でした。
今回のぴあぴあでは、「悩み」を自己概念の揺らぎとして捉える説明もありました。
相談者が語る悩みや不安、気になることの背景には、その人が大切にしてきたものの見方・考え方、つまり自己概念の揺らぎがあります。
相談者の悩みは、表面的には課題や問題として語られます。
しかし、その奥には、その人が「これでよかったのだろうか」「何かが違うのではないか」「自分はどうありたいのか」と揺れている世界があります。
その揺らぎに丁寧に耳を傾け、経験の中にある意味や価値観に触れていくことが、経験代謝の大切なプロセスなのだと思います。
また、今回の「ぴあぴあ in 九州」には、九州・沖縄支部の皆さまだけでなく、さまざまな地域のPF、PFAの方々も遠方から参加してくださいました。
地域の中で学び合うこと。
そして、地域を越えてつながり、学び合うこと。
その両方があることで、CDAの学びはさらに豊かになります。
今回のぴあぴあは、九州・沖縄支部のイベントでありながら、同時に、全国のCDAの学び合いのネットワークを感じる場でもありました。
懇親会で感じた、これまでとこれからをつなぐ時間
午後の「ぴあぴあ in 九州」の後には、懇親会、そして二次会にも参加させていただきました。
懇親会は、今年3月に九州・沖縄支部長を退任された山田 浩一さん、そしてPFAとして長年にわたり全国のPFを支えてくださった上村眞智子さんに、これまでのご尽力への感謝をお伝えする場でもありました。
こうした場をつくるために、幹事の皆さまは、お仕事の後や夜の時間を使いながら、何度も打ち合わせを重ね、準備をしてくださったのだと思います。
それはきっと、「こういう節目を、みんなで大切にしたい」「これまでの歩みに感謝し、これからにつなげていきたい」という思いが共有されていたからこそ実現した場だったのではないでしょうか。
人が集い、食事をともにし、語り合う。
そこには、研修や会議とはまた違う形で、人と人との関係性が育まれ、新しい歴史が生まれる時間があります。
今回の懇親会では、九州・沖縄支部のこれまでを支えてきた方々への敬意と、これからを担う方々への期待が、自然に交わっていたように感じました。
九州事務所構想について、あらためて考えたこと
今回の全体交流会に参加し、終わってからあらためて考えたことがあります。
それは、九州事務所の開設構想についてです。
正式には6月27日の通常総会での審議事項ではありますが、JCDAは九州に新たな事務所を開設することを通常総会の議案として提案しています。
これは、単に拠点を一つ増やすという話ではありません。
九州・沖縄には、これまでも地域に根ざした活発な活動があり、設立当初から九州に拠点を持ちたいという思いや声もあったとお聞きしています。
一方で、地域に拠点を持つことは簡単なことではありません。
会員の皆さまは、同じJCDAにつながる仲間でありながら、それぞれ異なる現場、異なる立場で活動しています。地域に根ざした活動や事業を継続的に展開していくためには、組織としての体制、財政的な持続可能性、地域との関係づくりなど、さまざまな課題があります。
だからこそ、今回の九州事務所構想は、突然出てきたものではなく、九州・沖縄の皆さまが長年にわたり活動を重ね、つながりを育て、地域の中でCDAの価値を広げてきてくださった積み重ねの先にあるものだと感じています。
キャリアカウンセリングにおいて、私たちは「経験代謝」を大切にしています。
経験を振り返り、その意味を見出し、新たな一歩を踏み出していく。
JCDAもまた、各地域での活動や会員の皆さまとの出会いを経験として重ね、組織として大切にしたいことを少しずつ育ててきました。
そのプロセスを大切にしながら、九州・沖縄の皆さまとともに、地域から新しい実践やつながりを生み出し、それをJCDA全体の学びと成長につなげていく拠点として育てていけるよう、会員の皆さまとともに考えていきたいと思います。
この日の温かい風を、次の誰かへ
今回の九州・沖縄支部のイベントは、単なる一日の交流行事ではありませんでした。
当日参加された皆さまにとっては、久しぶりの再会や新たな出会い、学び直しの時間であり、企画・運営に関わってくださった皆さまにとっては、これまでの一歩一歩が一つの形になった日でもあったと思います。
そして私にとっては、CDAの学びが、人の変化につながり、関係を育て、地域をつなぎ、未来へと広がっていく力を持っていることを、あらためて実感する一日でした。
翌朝、帰京する前に太宰府天満宮を早朝に参拝しました。
前日の皆さまとの時間を思い返しながら、これまで九州・沖縄支部を支えてこられた皆さまへの感謝、そして、またここから皆さまと一緒に歩んでいきたいという思いを込めて、ゆっくりとお参りしました。
「しあわせの風は南から」。
2017年に九州・沖縄大会で掲げられたこの言葉を、あらためて胸に刻みながら、この日の温かい風が、九州・沖縄から全国へ、そしてこれからCDAとして学ぼうとする方々へも届いていくことを願っています。
ご参加くださった皆さま、企画・運営にご尽力くださった皆さま、本当にありがとうございました。
私自身もまた、皆さまとともに、JCDAのこれからをつくっていきたいと思います。
JCDA理事長 佐々木 好




