皆さま、日頃から大変お世話になっております。
JCDAの佐々木です。
女性の管理職やリーダーを応援する動きは、ここ数年で確実に広がってきました。
それでも現場に立つと、こんな声を耳にすることがあります。
• 「期待されているのは分かるけれど、正直ちょっと不安…」
• 「管理職のイメージが自分に結びつかない」
• 「スキル研修に行っても、その先の“行動”につながらない」
こうした揺れや迷いは、とても自然なものです。
そして実は、“スキルを身につける前の段階” にこそ大切なプロセスがある——。
その思いを共有しながら、公益財団法人日本生産性本部(JPC)様と共同で開発したのが、
「女性管理職・リーダー研修(2日間)」 です。
■ なぜJCDAがリーダー研修に?——私自身の経験から
キャリア支援の専門団体であるJCDAがリーダー研修に関わる背景には、
実は、私が若い頃に経験した “忘れられない研修” が関係しています。
当時私はグローバル企業で働き、各国のリーダーたちと、ある管理職向け研修に参加しました。
「管理職のスキルや知識を学ぶ場だろう」と緊張しながら臨んだのですが…
内容は、想像とはまったく違っていました。
研修名はうろ覚えですが、“Manager as an Individual(個人としての管理職)”。
扱うテーマはスキルではなく、「自分という一人の人間」 でした。
• 職業人としての自分
• 家庭人としての自分
• 社会の中の自分
• 周囲との関係性にある自分
• そして「ありたい自分」はどこにいるのか
自分を俯瞰し、人生の土台にある価値観や力を見つめ直す時間。
今思えば、それはまさに “キャリアカウンセリング” のプロセスでした。
「このような機会を管理職に提供する会社は本当にすごい」
と胸が熱くなったことを、今も鮮明に覚えています。
それから職業人としての経験を重ねて、新しい知識や考え方、
スキルやテクニックを身に着ける研修もたくさん受けました。
しかし、今も記憶に残り、自分のあり方を支えてくれていると実感する研修は、
それほど多くありません。
この経験が、私の中で
「リーダーシップとキャリアは切り離せない」
という確信につながりました。
■ 今、私自身が大切にしている2つの軸
理事長として、多くの人や組織と関わる中で私が大切にしている軸は二つです。
① 周囲の幸せ
② 私自身の幸せ
「周囲」の範囲は状況によって変わります。
自分のチームだけの時もあれば、JCDA全体、関係団体、日本社会、
そして海外に住む人々まで広がることもあります。
でも、どんなに範囲が広がっても、
その真ん中には 必ず「私自身」 を含めます。
自分が抜け落ちると、“役割”を演じるだけになり、持続可能ではありません。
「私」という個人が、どう周囲にエネルギーを発揮できるか。
その両方を大切にすることが、リーダーとしての土台になると感じています。
だからこそ、キャリアの視点を取り入れたリーダー開発 が欠かせないのです。
■ この研修で大切にしていること
——「役割」ではなく、「自分の軸」に戻る
管理職に必要なスキルを学ぶ場はたくさんあります。
しかし、行動変容が起きるのは、
「自分の内側にある価値観や力に気づいた瞬間」
本研修では2日間を通して、参加者が
• 私が大切にしているものは何だろう
• 経験から育った強みは何だろう
• どんな自分でありたいのか
• 組織の中で何を実現したいのか
をひとつひとつ丁寧に言葉にしていきます。
講師の黒木陽子さん(JCDA認定スーパーバイザー)は、
企業・行政・教育など幅広い領域で経験を積んだキャリア支援のプロフェッショナル。
温かな問いかけが参加者を安心させ、
“自分らしいリーダー像” に自然と近づいていくプロセスを丁寧に支えます。
■ 参加者の声(アンケートより)
実際のアンケートには、こんな言葉が寄せられています。
• 「単なる管理職研修とはまったく違った」
• 「人生としてのセルフリーダーシップという視点が新鮮」
• 「これまで受けたリーダー研修で一番しっくりきた」
• 「自分を振り返るうちに自然と“次の一歩”が見えてきた」
• 「何に力を注ぎたいのかがはっきりした」
• 「異業種の女性と対話できて励まされた」
管理職としてのお役目をすでに持っていらっしゃる方も、
“名のないリーダー”として組織を支えていらっしゃる方も、
それぞれが大切な気づきを持ち帰っています。
■ 人事・研修担当の方へ
——社員が「次のステップに進む力」を育てる研修です
最近、人事の方から伺うことがあります。
• 「スキル研修だけでは変化が持続しない」
• 「自信が持てず、管理職一歩手前で立ち止まってしまう」
この研修は、まさにその“立ち止まり”に寄り添い、
受講者が自分の軸を見つけることを支援します。
研修後、受講者が自然と雰囲気を変え、チームに前向きな影響を生み出す——
そんな連鎖が、これからの組織にはますます必要になるのではないでしょうか。
■ こんな方におすすめです
• これから管理職・リーダーを目指す女性
• 自分のリーダー像にしっくり来ていない方
• 周囲の期待と自分の気持ちの間で揺れている方
• 自分らしい働き方を再び見つけたい方
• 人事として「次のステップを後押ししたい社員」がいる場合
■ 開催スケジュール(2025年度)
次回:2026年1月28日(水)–29日(木)
詳細・申込み:
■ 最後に
黒木さんのコメントにあるこの一文を、私はとても大切にしています。
「自分自身の人生を次のステージに進めていく“力”は、誰しもが持っている」
リーダーとして歩き始める方へ、
そして、その背中をそっと押したい人事・経営層のみなさまへ。
この研修が、次の一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しく思います。
皆さまのご参加を心よりお待ちしています。
JCDA理事長 佐々木 好




